小学生・国語力アップを目指す!現状把握と目標設定
国語の実力レベルを把握することは、今後の弱点克服のための対策や学習プランを立てるためにとても重要なことです。
学校に通っていれば、国語のテストを受けることができますが、基本的に学校のテストは授業内容が身についているかどうかの確認です。また、年に3回は成績表で確認することもできますが、小学校のころの成績表からは、子供のレベルや弱点が明確に見えてこないという欠点もあります。
こちらでは、小学生でも手軽に国語力を確認できる方法を紹介しています。
小学生・国語力の確認ができる教材やテストを紹介
・【市販のテスト問題を利用】会員以外も利用できるZ会のテスト形式の問題集
・【無料・日能研主催の公開模試】
・【無料・四谷大塚の全国統一テスト】
・【無料・栄光ゼミナールの公立中高一貫スタートテスト・公立中高一貫オープン】
・【進研ゼミ小学講座】受講者限定の『実力テスト』&『思考力トレーニング』
・まとめ
小学生・国語力の確認ができる【市販のテスト問題を利用】会員以外も利用できるZ会のテスト形式の問題集
小学生の国語力を確認するためには、市販のテスト問題を利用するという方法があります。 基本的には、お子さんが使いやすいものを選ぶと良いと思いますが、たくさんありすぎて迷ってしまうという場合は、Z会の教材はいかがでしょうか?Z会と言えば、受験生なら誰もが知っている有名な通信講座ですが、Z会を受講していなくてもテスト問題のみ市販購入が可能です。
Z会の教育は、真の”思考力”と”論理力”が養われるように構成されており、数ある通信教育のなかでも質が高いことで有名です。私も、高校生の時に講座を受講していましたが、舌を巻くほどの難しさでした。それでも頑張って続けたいたら、一番苦手だった国語の全統記述模試で、校内一番になったことがあります。ちなみに兄もZ会受講生。その後、東大に入学しています。
『Z会グレードアップ問題集 全科テスト 』は、各学年1年生から6年生まで発売されていて、テスト形式で各学年で取り組んでほしい全教科の重要事項を確認することができます。
基本、Z会の教材は論理的に考える土台を養う問題で構成されています。難しい問題もありますので、大人のサポートが必要になってくるでしょう。親や兄弟など身近にサポートできる人がいる場合におススメの教材です。
『Z会グレードアップ問題集 全科テスト 』を受けて難しいと感じたら、『Z会グレードアップ問題集』で力をつけてからテストにチャレンジするとよいでしょう。テストと同様、問題集も各学年1年生から6年生まで発売されています。Z会の問題集が気に入ったら、通信講座を検討してみるのもいいかもしれませんね。
また、問題集を選ぶときは、5年生であっても4年生の問題集から始めるなど、お子さんが少し簡単に感じるレベルから始めることをおススメします。達成感が得られる上、ステップアップしながら無理なく力をつけていくことができます。
市販のテスト問題集なので費用は安価ですが、結局やらなかったっていうのは避けたいものです。Z会の問題集以外にも、たくさんの教材が市販されていますので、お子さんと一緒に中身を確認して、お子さんがこれなら!という教材を選んでくださいね。
Z会・グレードアップ問題集
小学生・国語力の確認ができる【無料・日能研主催の公開模試】
首都圏中学受験の三大模試の一つ、日能研テストは、こだわって作成された記述式問題のテストを受けられることが特徴です。無料です。
試験時間は、下記の通り
2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | |
国語 | 30分 | 40分 | 40分 | 40分 |
算数 | 30分 | 40分 | 40分 | 40分 |
総合 | 25分 | 40分 | 40分 | 40分 |
会場は、日能研の各教室(全国に153個の教室があります)ですが、地域によっては「自宅受験」も可能です。「自宅受験」の実施有無につきましては、受験を希望されるエリアの実施要項をご確認ください。
答案用紙は、スキャン後そのまま持ち帰り可能。テスト問題と答案例も当日受け取り。テスト翌日には「Nポータル」で採点済み答案、全国順位や正答率、解説が配信されます。
全国の中で自分がどのくらいの順番なのかわかれば、負けず嫌いのお子さんなら、勉強にやる気を出してくれそうですね。無料で全国順位がわかる絶好の機会ですから、中学受験をする、しないに関わらず、無料の全国模試を受験してみるのもいいかもしれません。
開催年によって、試験日が異なります。また、試験内容が若干異なる場合があります。詳細は、公式HPでご確認ください。
日能研全国テスト
小学生・国語力の確認ができる【無料・四谷大塚の全国統一テスト】
首都圏中学受験の三大模試の一つ、テレビでコマーシャルでも有名な四谷大塚。
全国大会47都道府県の約2,500会場で実施されています。
テスト受験後には学習領域別の正答率や、都道府県別ランキング等充実した成績表が返却されます。全国最大規模の模試のため、全国の子供の中での位置を把握することが出来きます。
また、テスト後も見直し勉強指導など充実のアフターサポートが無料で受けるこができます。また、全国統一テストは年に2回。半年後もテストを受ければ学力の推移をはかれます。
受験できる科目は以下の通りです。
年長生 / 算数国語融合型問題
小学1・2・3年生 / 算・国
小学4・5・6年生 / 算・国・理・社
年長生、1、2年生は記述式ですが、3年生からはマークシート方式を導入しているのが特徴です。
試験時間は、下記の通りです。
年長 | 1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 | |
算数 | 30分 | 30分 | 30分 | 35分 | 40分 | 50分 | 50分 |
国語 | 30分 | 30分 | 35分 | 40分 | 40分 | 40分 | |
理科 | - | - | - | - | 20分 | 25分 | 25分 |
社会 | - | - | - | - | 20分 | 25分 | 25分 |
年長生は配点の80%、1年生は配点の70%、2・3年生は60%、4・5・6年生は55%が平均点となるよう、試験問題が作成されています。
開催年によって、試験日が異なります。また、試験内容が若干異なる場合があります。詳細は、公式HPでご確認ください。
【公式】全国統一小学生テスト|中学受験の四谷大塚
小学生・国語力の確認ができる【無料・栄光ゼミナールの公立中高一貫スタートテスト・公立中高一貫オープン】
栄光ゼミナールが実施している公立中高一貫校の選抜で課される「適性検査」を体験する模試です。
基礎学力と思考力・判断力・表現力を問う、栄光オリジナルの問題が出題されます。
面談で成績報告書を返却されます。答案から現状の学力を分析し、1人ひとりに合った適性検査対策などが提案されます。さらに、記述問題も添削して返却され、改善ポイントを具体的に教えてもらえます。個別相談が面倒だという方は、その点ご留意ください。
対象は、小学校4年生から6年生まで。模試の種類は学年によって異なり、小学4・5年生は「公立中高一貫スタートテスト」、小学6年生は「公立中高一貫オープン」です。所要時間は、適正検査Ⅰ(文系)45分、適正検査Ⅱ(理系)45分となっています。
会場は栄光ゼミナールの各教室です。開催年、会場によって、試験日が異なります。また、試験内容が若干異なる場合があります。詳細は、公式HPでご確認ください。
栄光ゼミナール公式サイト | 中学受験・高校受験・大学受験・個別指導の塾
小学生・国語力の確認ができる【進研ゼミ小学講座】受講者限定の『実力テスト』&『思考力トレーニング』
我が家では進研ゼミの小学講座を受講しているのですが、進研ゼミのテストや教材を利用して、定期的に国語力レベルの確認ができます。
進研ゼミでは、教科書に合わせた日々の学習をメインとしていますが、それに加え、①実力診断テスト②思考力トレーニングという解説付き問題集 が教材として含まれています。
◎ 子供の学力を全国規模で判定できる
△ 記述式問題がない
◎ 学校では習わない問題に取り組める
◎ 考える力養う応用・発展問題に挑戦できる
◎ 記述式問題あり
△ 解説付き問題集のため、相対的な子供のレベルは把握できない
①実力診断テスト
自宅で気軽に受けられる実力診断テストが年3回、各学期末に届けられます。1教科につき約30分で実力診断が可能。
こちらのテストのよいところは定期的にテストが受けられること
提出というよりウェブ上での実力診断テストになっているので、紙の問題を解いて、あらかじめ選択肢を記入して起き、後から解答をウェブ上で入力するようなイメージです。
全て選択問題となっています。
テストを提出すれば、解答・解説はもちろん、保護者向けに成績表と学習アドバイスが届けられます。「成績表」で子供の実力が全国・都道府県別で何番目なのかがわかります。また、プロの視点での「学習アドバイス」が受けられ、学力の伸ばしどころを教えてもらえます。
留意点は、記述式の問題がないことです。記述式の問題で実力を測るためには、以下の「思考力トレーニング」に頼ることになります。また、実力テストを受けられるのは受講者のみとなっています。
②思考力トレーニング
「思考力トレーニング」は、自己採点をしながら学習するタイプの紙教材です。
思考力トレーニングの中身です(写真右上)。記述式の問題となっています。思考力トレーニングは、言葉の通り「自分なりに考えて答えを出し、考えたことをわかりやすく伝えられる力」を身につけることを目指して作られているそうです。子供だけでは、自己採点が難しそうな問題も結構含まれています。我が家では採点のお手伝いをしながら、子供の苦手を確認できる良い手段となっています。
とても良問が多い上、学校の教科書とは違った内容なので、子供の本当の実力がわかります。大人でも難しいと感じる問題も含まれていますが「答えの本」に詳しい解答・解説がついていますので、安心です。
ただし、残念ながら、ある問題が解けなかったとしても、その問題が難しいのか、子供の読解力が低いのか、相対的な子供のレベルまではわかりません。実力診断テストと合わせて判断していくことが必要となるでしょう。
学習量としては、それほど多くなく、一科目につき月に一回、見開きの2ページを解いていけば、一年のノルマが達成です。残念ながら、「思考力トレーニング」を利用できるのは受講者のみとなっています。
【進研ゼミ小学講座】
まとめ
文部科学省の資料によると、国語力を身に付けるための国語教育の在り方として、小学校高学年くらいまでは、【基礎作り期】とし、国語力の基礎となる知識を確実に身に付けさせることが重要だとされています。
親としても大切な基礎作りのお手伝いをしてあげたいですね。そのためにも正確に現状把握をし、苦手克服などの目標設定をして頑張っていきましょう。
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● 画像引用:日能研
● 画像引用:四谷大塚
● 画像引用:栄光ゼミナール公式サイト
●第1 国語力を身に付けるための国語教育の在り方:文部科学省