小学生が自学で学んで最短で身に付ける!ことわざ・慣用句・四字熟語の学習 我が家で使った本を紹介


小学生3年生から4学年年生にかけては、熟語などの語句の使用が増えてくる時期でもあり、学校でもことわざや慣用句、四字熟語、故事成語などの学習が始まります。


学習指導要領によると、以下のことが指導内容に含まれています。
理解したり表現したりするために必要な語句の量を増し、慣用句や四字熟語などについて理解を深め、話や文章の中で使うとともに、和語、漢語、外来語などを使い分けることを通して語感を磨き語彙を豊かにすること。


確かにこのような語彙が増えると、言葉から受ける感じやイメージ、言葉の持つ印象など、言葉の感性が磨かれていくことが実感できるのは、経験的に知っています。


また、長い間使われてきたことわざや慣用句、故事成語などの意味を知ることで
先人の知恵や教訓、機知に触れることができる。これらの言葉の意味を知り、日常生活で用いるようにすることが大切である。


学習指導要領なので、とてもフォーマルな文章で丁寧に説明されていますが、カジュアルに意訳すると”普段使い出来るくらい親しんでね”ということですね。


とはいえ、小学生が覚えなくてはならないことわざや慣用句、四字熟語、故事成語は、相当な量のようです。学習指導要領に具体的な数などは記載されていないのですが、日常生活でよく使われているのは、ことわざだけでも1000個以上とか。また、中学受験用の参考書では、覚えておくべき四字熟語100選とか300選とかいう本が出版されています。確かな数は不明ですが、結構な数を覚えなければならないようですね。


うちの子は、本を読んで楽しく覚えてくれました。こちらでは、我が家で買ってよかったと思ったことわざ・慣用句・四字熟語が学べる本を紹介しています。




小学生におススメ【まんがで学習 ことわざ事典】読んだ感想を紹介


日常生活から、ことわざを覚えるのは難しいため、我が家では、「ことわざ事典」を二年生のときに購入しました。


購入したのは、お父さんが昔大好きだった本です。何度も何度も繰り返し読んでいたら、いつのまにかことわざをたくさん覚えていたそうで、お父さんが、「面白いと集中して読んで覚える」、「繰り返して読むと定着しやすい」ということを体感した本でもあります。


この本によると日常生活でよく使われていることわざは1000個以上もあるそうです。漫画が昭和ぽくって、親世代には安心感があります。うちの子はどうかなーと思っていましたが、夢中で読んでくれました。


クスッと笑える楽しい四コマ漫画でことわざが説明されています。漫画に淡いカラーがついているのがいいですね。元気くんというちょっとカツオくんっぽいキャラが中心になっています。うちの子は、元気くんがお気に入りになり、「元気くんはね…………」とよく話すので、最初友達かと思っていました。


漫画以外にも、動物を使ったことわざ、猫を使ったことわざなど、まとめて説明してくれるページもあり、わかりやすいです。


何度も繰り返して読んでくれていたのですが、私が掃除のときに、子供部屋の本棚にしまったら、忘れられてしまいました。繰り返し読んでもらいたい本は、普段から目の届くところに置いておくべきだと私も学び、この後、リビングに新しい子供専用の本棚を買うことになりました。

まんがで学習 ことわざ事典 (1)


小学生におススメ【ちびまるこちゃんのことわざ教室】読んだ感想を紹介


日常生活からことわざを覚えるのは難しいので、我が家では、「ちびまる子ちゃんのことわざ教室」を四年生の時に購入しました。


お母さんが小さいころ大好きだったちびまる子ちゃんが、ことわざ教室の本で登場です!


既に紹介した【まんがで学習 ことわざ事典】と同じくことわざの本です。同じことわざの本は2種類もいらないと思う方もいるかもしれませんが、これは、我が家のお父さんがこれまで続けてきた同類の本を何冊も読むという勉強方法です。


複数の本を読めば、有名なことわざはどの本にも出ていますので、子どもなりに有名なんだなと認識できるようになります。また、何度も目にすることで頭に入りやすくなるというメリットもあります。また、同じことでも違った背景を説明してくれていたり、状況が異なったりすることもあるでしょう。


うちの子も元気くんとまるこちゃんの2種類のことわざの本を繰り返し読んで、ことわざもしっかり覚えてくれました。1冊の本を読むより、複数の方がたくさんのことわざが学べるということは誰でも思いつくメリットですが、同じことわざが出ていたとしても、無駄にはならないようです。また、同類の本を何冊も読むという方法は、ことわざだけでなく、今後のいろいろな勉強に活かせると思いますので、是非試してみてくださいね。



ちびまるこちゃんのことわざ教室


小学生におススメ【ちびまるこちゃんの慣用句教室】読んだ感想を紹介


「ちびまる子ちゃんのことわざ教室」をうちの子が気に入ってくれたので、同じシリーズで「ちびまる子ちゃんの慣用句教室」を四年生の時に購入しました。


さすがさくらももこさん、ちびまる子ちゃんワールド全開の楽しい本になっています。慣用句の本というだけでなく、ちびまる子ちゃんの四コマ漫画としてもとっても面白いです。


もちろん、意味や使い方、類義語となる慣用句までわかりやすくまとめられています。さらに、慣用句の中に詰まっているこれまでの人々の知恵や歴史的背景についてもわかりやすく解説してくれています。


話しかけても返事が返ってこないくらい夢中で繰り返し読んでいました。おススメです。

ちびまる子ちゃんの慣用句教室


小学生におススメ【ちびまるこちゃんの四字熟語教室】読んだ感想を紹介


ちびまる子ちゃんのシリーズには、「ちびまる子ちゃんの四字熟語教室」もあります。四年生の時に購入しました。


慣用句の本と同様、とても面白く、子供のお気に入りです。


意味だけでなく、類義語となる四字熟語までわかりやすく解説されています。もちろん、どんなシーンで使うのかについても楽しい漫画で描かれています。


ちびまるこちゃんの四字熟語教室



【親子で楽しむ こどもの論語】使った感想を紹介


私は、子供のうちに「論語」に触れておいてほしいと考えていました。論語とは孔子の名言集です。「論語」にある孔子の名言は、「子曰く(先生はこうおっしゃった)」から始まります。時代も場所も超えて、人間のいいところ、情けないところなど、人の本質が鋭く指摘されていてとても勉強になります。



子供向けの論語の本はたくさんありますが、我が家のおススメは、「親子で楽しむこどもの論語」です。



代表的な名言が、大きな文字で書かれています。解説付きで、とても分かりやすかったです。CDも付いているので、楽しく聞いて覚えられます。うちの子が聞き始めたのは、年長さんのころでした。自分くらいの小さな子供たちが暗唱している音声をとても気に入っていました


子供は、大人よりも子供の声に興味を示すことが多いように思います。暗唱している“声”は、子供にとって重要なポイントなんですね。



我が家の再生法は、グーグル スマートスピーカーです。設定しておけば、「OK、グーグル、論語をかけて」の一言で再生してくれます。滑舌が悪い幼稚園のころはちょっとグーグルさんに認識してもらうのが難しいことがありましたが、小学生になると大丈夫になりました。



毎日のことだと面倒になって、いつの間にかCDを使わなくなっていた…ということもありますが、スマートスピーカーなら手間がかかりません。子供が聞きたいとき、寝る前でもいつでも「OK、グーグル……」で再生できるのでとても便利です。


論語は、難しい内容にもかかわらず、言葉のリズムが良くて、覚えやすいのが特徴です。ぜひ、聞いて、声に出して読んで、内容だけでなく言葉のリズムを味わってほしいと思います。


こどもの論語

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小学生がことわざ・慣用句・四字熟語を習得できる効果的な方法・まとめ


ことわざ・慣用句・四字熟語などは、子供たちも日常生活でもよく使うと思います。ポケモンの主題歌にもたくさん四字熟語が入っていますし、お気に入りの漫画や本にもことわざ、慣用句が使われています。


日常生活から、ことわざ・慣用句・四字熟語を自然に身に付けることは可能なのでしょうか?


うちの子の場合、他の記事で紹介したように、漢字はほとんど日常生活で触れるものから覚えてくれました。もちろん学校で習う部分も大きかったと思います。そのため、最初は、漢字と同じように、日常生活の中で身に付くかと思っていました。しかし、、、


ある日、替え歌をつくって、「~懐が寒い~。」と歌っています。
「えー、懐が寒いなんてよく知ってるね。いつ覚えたの?」
「織田信長の草履を豊臣秀吉が懐で温めていた時だよ、懐が寒かったんだよ。」
………それ、違うからね(親)。


「そういうのは、○○ちゃんに花を持たせておけばいいよ。って意味わかる~?」
「……??」
……………苦笑(親)。


ということが続きました。本が大好きで、よく読んでいるうちの子ですが、意味がよくわからない慣用句やことわざは勘違いしたまま素通りしているということがよくわかりました。


日常生活からことわざ・慣用句・四字熟語を習得することは可能?結論→我が家の場合はダメでした(笑)。ことわざ・慣用句・四字熟語は、由来や意味を知り、どのように使うかを身につけなければなりません丸暗記でOKの漢字や語彙とは種類が異なることが原因ではないかと考えています。



猿が木から落ちるのを待っているのも、猫に小判を渡してみるのも現実的ではなく、普段の生活から、ことわざに関わる体験させてあげるには限界があります。


そこで、背景をイメージしやすく、意味、使い方まで体系的に覚えられる本を買うことにしました。ことわざならことわざを、慣用句なら慣用句をまとめているものを活用すれば、短期間にまとめて学習できるという利点もあります



人は、一回読んだだけではすぐに忘れてしまうものです。記憶に定着させるには、完全に忘れる前に、復習をして思い出すことが必要です。反復学習には、漫画が最適。うちの子も大好きな漫画なら、何度も繰り返して読んでくれました。時には、面白いページを選んでお父さんとお母さんに見せにきてくれました。人に教えるとさらに記憶に定着しますので、とても効果的だったと思います。


本を読んだ後は、実際の生活の中でも覚えたことわざや慣用句を使うようになってきて、語彙が豊かになったように感じました。日常的に使うと記憶に定着しますので効果も倍増です。


当時の我が家では寝る前の漢字クイズをするのが習慣になっていたのですが、ことわざ、慣用句、四字熟語クイズが追加されることになりました。親としては、難しくもなく簡単でもないちょうどいい難易度の問題を出題するというプレッシャーが課されましたが、子供にとっては、楽しくことわざや慣用句が身についているようです。


楽しく語彙が増やせる本はたくさんあります。是非お子さんがお好きなものを選んであげてくださいね。


子供向け 四字熟語 ことわざ 慣用句





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小学校学習指導要領(平成29年告示)
【国語編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説