【小学生の読書感想文の書き方】何を書いたらいいのかわからない&原稿用紙が埋まらない!お悩み解決・書くのが苦手なお子さんに最適な指導法とは?


夏休みの課題となる読書感想文に苦手意識を持っているお子さんは多いのではないでしょうか?本来、子供とは、大人が思ってもみないような角度から物を見て、いろいろな想像をしたり、面白い発想をしたりするものだと思います。本を読んで何の感想もないということはまず考えられません。


自由な子供の感想を引き出すために、どうしようかと悩んでいた時に思い出したのが、以前受講したファシリテーターのための社外研修でした。


ファシリテーターとは、『会議の円滑な遂行を促す人』のことです。


会議では、意見が出すぎたり、意見が出なかったり、意見がバラエティーに富んでいてまとまらないなど、多々困ることがあります。そういった難しい会議であっても、制限時間内に結論を出すために、円滑な会議進行をサポートする人のことをファシリテーターと言います。ちなみに、ファシリテーターは、会議で意見は述べないので、結論の内容に関与することはありません。あくまで、会議進行を促す人に徹します。


こちらのページでは、子供の「想像」する力と「発想」する力を活かし、個性を「表現」する感想文を書くために、親がファシリテーターとなってサポートする方法についてまとめています。原稿用紙がどんどん埋まっていく楽しい方法ですので、是非お試しください!





小学生の読書感想文の書き方【こちらで紹介した方法の概要】子供が読書感想文を嫌がる理由とは?満足感と達成感に注目して対策しよう!


夏休みの課題としてだされる「読書感想文」に対して苦手意識を持っているというお子さんは多いのではないでしょうか?


うちの子も本が大好きですが、感想文にはやる気が全く出ませんでした。私も子供のころ嫌いだったので、気持ちはわかります。原稿用紙を見て「こんなにたくさんのマスをを文章で埋めないとダメなのか~」とうんざりししながら、無駄なことをダラダラ書いて原稿用紙を埋めていました。


当時の私がなぜ嫌だったのかを今改めて考えてみると、
✔ 自分が「思ったこと」ではなく「書くべきこと」を探していた➡結果、見つからなかった
✔ 400字x3枚と原稿用紙を見て、量が多さにいやになっていた
✔ 感想のまとめ方がわからなかった


など、様々な原因があったように思います。



本来、読書感想文には正解はありません。自分の思ったことをそのまま書けばそれがゴールです。しかし、子供の中には、読書感想文にも、漢字や計算問題のように正解があると思い込んでいる場合があります。その結果、正解が見つからず、「書きたくない」「書けない」という後ろ向きな気持ちになってしまう子もいるでしょう。真面目な子なら、頑張ってそれらしいものを見つけてしまい、自分らしさが失われたつまらない“模範的な感想文”を書いてしまうかもしれません。


まずは、自分が思ったことを書いてよいと理解できれば、読書感想文に対する印象が変わると思います。物語の展開が、期待通りでなかったのに、模範例に習って無理に「面白かった」「感動した」などと書く必要はありません。どのように期待はずれでがっかりしたか、自分だったらこうしたいなど、正直に書いた方が、書いている方も読んでいる方も面白いということを伝えてあげましょう。


正直な気持ちを書いたことに対して「私も同じように思ったよ」「こんな風に思ったんだね」など、共感してもらう、興味を持ってもらうことで、自己肯定感が高くなり、苦手だと思っていた読書感想文にも前向きに取り組めるようになると思います。



感想のまとめ方がわからないというのは、読書感想文が難しいと感じる原因の一つだと思います


本を読んだ後の子供の頭の中の状態は、感想が整理できてない状態です。いきなり、思ったことを原稿用紙に向かって書き始めると必ず感想があちこちに散らかり、ゴチャゴチャした状態になります。


まずは、一旦、頭の中で考えたものを全て取り出してもらいましょう。一度取り出すと、上手に整理することができます


整理する作業は大人がサポートしてあげましょう。
思ったことを教えて!まとめるの手伝うよ!という声がけで不安を取り除いてあげると子供たちからたくさんの感想が溢れてくると思います。



頭の中のごちゃごちゃした状態のまま書き出していきます。順番にこだわることも長く書く必要もありません。思いつくままに、箇条書きで書く、もしくは、1~2文程度の短文で書きましょう。また、書き出す時は、一項目につき一枚のメモ用紙を使います


メモ用紙を使うと自由に書くことができる(字数の制約がない)ので、書くことへの抵抗が少なくなる上、1枚のメモを埋めたという達成感をたくさん積み重ねることができます。また、メモの枚数が増えていくことで、こんなにたくさんの感想をもったんだなということがが目で確認できます。



全て書き出したら、メモの内容に従ってグループ分け、優先順位を整え、メモを整理していきます。メモを整理していくうちに、頭の中も整理されていくと思います。


長文を書き慣れていない子供が、400字詰めの三枚分の読書感想文を仕上げるというのはかなり大変な作業です。子供に突然負担の大きい課題を与えると、手を抜いたり投げ出したりしてしまうことが多く、これが、読書感想文に対する苦手意識の原因の一つだと考えられます。


そこで、読書感想文は一度に仕上げるのではなく、仕上げる過程を小さなステップに区切ってゴールを目指します。ステップに区切ることで、今日は本の面白かったところに付箋を貼るところまでとか、疲れたから今日はこれで終わりにしようとか、子供の気持ちに合わせて進めていくことができます。そして、ステップごとにゴールが設定されているので、何度も達成感や充実感を感じることができます


詳細な手順は、【実践編】にまとめましたので、是非ご覧ください。






小学生の読書感想文の書き方【実践編】

自由な子供の感想を引き出すために、どうしようかと悩んでいた時に思い出したのが、以前受講したファシリテーターのための社外研修でした。こちらでは、研修で習ったことをベースとして、我が家で実践した読書感想文を書く手順をまとめています。


こちらで用いた方法は、細かいところに差異はあるかもしれませんが、KJ法によく似ているようです。ファシリテーターの研修では、KJ法として受講したわけではないのですが、KJ法は、企業研修や学校教育、各種のワークショップなど様々な場面で広く用いられているそうなので、こちらでも応用されていたのかもしれません。


KJ法とは、東京工業大学名誉教授の川喜田二郎先生(イニシャルのKawakita JiroでKJ法です)が大量に出たアイデアやデータを整理整頓するために考案した手法で、その詳細は著作にまとめられています。アイデアの整理整頓術に興味のある方は是非一度お読みください。私は大学院生の時に読んだのですが、うちの子が高校生になったら紹介しようと思っています。


読書感想文を仕上げる手順は8段階となっています。不必要な苦労は避け、自分の考えをまとめることに専念しつつ、たくさんの達成感を積み重ねながら、「読書感想文の完成」という最終ゴールを目指します


続・発想法 KJ法の展開と応用 (全2巻)


実践編 手順1. 本を選ぶ


感想文を書くときに一番大事なのは、本の選び方です。必ず子供に好きな本を選んでもらいましょう。これだと感想文が書きやすそうとか、親も読んだことあるから、課題図書だからとか、短くて読むのが楽そうだから、など、大人の都合で選んでしまうとおもしろい感想文は書けません。


課題で提出する場合、漫画や図鑑はダメとか、辞書はダメとか最低限の条件はあります。考慮するのは最低限の条件のみです。


実践編 手順2. 本を読む


本を選んだら、読んでもらいましょう。読んだことのある本から選んでも大丈夫です。うちの場合は、いつも読んだことある本を選んでいました。日ごろから読書ノートを作成しておくとさらに便利です。



実践編 手順3. 面白いところ、気になったところに付箋を貼る。


本を読み終えたら、面白いところ、気になった場面、気に入った登場人物など、印象が残ったところに付箋を貼ります


読書感想文のことを考えて、付箋が多いと大変そうだなとか、心配することはありません。自由にどんどん貼ってもらいましょう!貼るかどうしようか迷った場合は、貼っておくことをお勧めします。


もし、余裕があるなら好きな場面、人、セリフ、など分類分けして付箋の色を変えておくと後で整理するときに便利です。どこにも分類できないものがでてきたら、その他、の項目を作ってください。細かいことにこだわる必要はありません。


実践編 手順4. 付箋に番号を付けて、分類する。


付箋に番号をつけましょう。付箋を色分けした人は、色ごとに番号をつけましょう。例えば、こちらの写真では、注目した場面は、黄色。注目したセリフは、青色。注目した人物には、オレンジ色。となっています。


ここから、分類分けが始まります(白雪姫を例にして以下の説明を行います)。


例では、人物、セリフ、場面に分類しています(既に付箋で色分けしている人は、このステップが省略できます)。もちろん、別の項目で分類わけしてもOKです。


① 7人の小人たち
② 王妃(継母)
③ 王(白雪姫のお父さん)


A) 王→(白雪姫を見て)「なんときれいな姫だろう」
B) 王→「新しい妃を迎えよう」
C) 小人たち→「ハイホーハイホー仕事が好き!」


I. 家の中は、なにもかもが小さく、きれいだった。小さな食卓があり、その上には小さな皿が七つと、小さなナイフとフォークが七本あった。壁ぎわには、小さなベッドが七個並んでいた。
II. 継母王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのは?」と聞いたため、白雪姫がまだ生きている事がわかってしまった。
III. 継母王妃は白雪姫を殺そうと毒リンゴを作った。
IV. 継母王妃はリンゴ売りに化けて白雪姫に食べさせた。
V. 白雪姫は帰ってきた小人たちに発見された。小人たちは、目を覚まさない白雪姫を見て、泣いて悲しんだ。


実践編 手順5. 付箋の番号に従って、“メモ”を作成していく。


付箋の番号に従って、なぜこの人物、セリフ、場面を選んだか、選んだ理由を書いていきます。“メモ”の作成です。


ルーズリーフやレポート用紙など、裏紙でもなんでもいいのですが、ノートではなく、切り離しができる紙に書きましょう


小さな字を書くのはそれだけでストレスになりますので、大きな紙に伸び伸び書いてもらうのがおすすめです。追加がでたときに、余白があった方がいいと思います。また、間違えても消しゴムで消さないで、取り消し線だけ引いて、追加していきましょう。消す作業を省略することができる上、消したところに、本当に気持ちが隠れていたりすることもあります。


子供なので、選んだものの「理由がよくわからない」ということもあるかもしれません。


そんな時、うちの場合は、
☑ どんな気持ちになった?その理由は?
☑ 好きか嫌いか、その理由?
☑ 自分だったらどう思う?(自分との比較)
☑ 友達、自分の兄弟姉妹などだったらどうすると思う?(身近な人との比較)
☑ 似たような体験があった?(自分の体験)


など、具体的に質問してあげると「あっ!」と思い出してくれると思います。お母さんお父さんはこう思うよとか、この部分気になったよ、とか助け舟を出してあげるものいいですね。


選んだ理由を忘れてしまったら、貼っている付箋の番号を辿って読み返しましょう(この時に、付箋が順番通りになっていた方が探しやすいです)。


実践編 手順6. “メモ”の内容をグループ化


同じ意見、似たような感想を持ったものグループ化します。作業としては、“メモ”の紙を束ねていくことになります。


例えば、メモの内容を見ながら、同じもの、近いものをまとめると下記のようにまとまります、


グループ(1)
① 小人たち→好き
I. 家の中は、なにもかもが小さく、きれいだった……→小人はきれい好き。小さな食器が並んでいるところを想像するとカワイイ。住んでみたい。
V. 白雪姫は帰ってきた小人たちに発見された……→優しい小人たち、友達になりた
い。
C) 「ハイホーハイホー仕事が好き!」→働き者でえらい。


グループ(2)
② 王妃(継母)→嫌い。
II. 継母王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのは?」と聞いたため、白雪姫がまだ生きている事がわかってしまった。→自分がきれいであることばかり気にしている。執念深い。
III. 継母王妃は白雪姫を殺そうと毒リンゴを作った。→何度も白雪姫を殺そうとして、恐ろしい。


グループ(3)
③王(白雪姫のお父さん)→あまり登場しない
A) (白雪姫を見て)「なんときれいな姫だろう」→白雪姫が生まれて喜んでいる
B) 「新しい妃を迎えよう」→白雪姫がかわいそう
IV. 継母王妃はリンゴ売りに化けて白雪姫に食べさせた。→白雪姫が大変なのに何をしているのか気になる。


(1)は小人の性格やお家に注目(2)は王妃が嫌いになる理由、恐ろしい性格に注目(3)は、お父さんの気持ちに注目したグループとなっています。


実践編 手順7. グループ間でランクづけ。


グループ(1)~(3)分けができたら、次はグループ間の比較をします。同じグループの中には、場面とか、人とか、セリフなどが混ざっていると思いますが、どれに一番注目したのか、一番印象に残っている“メモ”を選んでもらいます。これが、グループの「核」となります。例えば、グループ(1)では、I. 家の中は、なにもかもが小さく、きれいだった…の内容を「核」として選んだとします。グループ(2)は、②王妃(継母)を「核」として選びました。




次に、ランク付けを行います。それぞれのグループの核を比較し、一番注目している核を選びます。一番の核があるグループが一番上のランクになります。


実践編 手順8. ランクが上のものから順番に感想をまとめていく


最後は、ランクが上のものから、感想をまとめていきます。例えば、一番上位のグループ(2)は、②王妃(継母)を「核」として選びました。するとこのグループは、王妃(継母)という人物に注目しているということになります。そうすると、書き出しは、「私は、この物語の登場人物で一番嫌いな人は…………」となります。中身は、同じグループ内にあるメモ、IIとIIIをまとめた内容、例えば「自分が一番きれいであることばかりいつも気にしていて……何度も白雪姫を殺そうと……執念深いから………」などになります。


このように、ランク付けしている通り、一番好きな人(セリフ)は……、二番目に好きなのは……、でまとめていきます。


小学生が読書感想文を書くために最適な手順【実践編】要約


読書感想文を書く手順を要約すると以下のようになります。


読書感想文を書く手順・要約 本を選んで読む

印象に残った部分を選ぶ(感想をメモに書き出しておく)

感想メモををグループ分け

グループのランク付け

ランクの高いものから、同じグループ内の感想をまとめる。
子供の感想は、バラエティーに富んでいるので、一見収拾がつかなくなりそうですが、この方法でまとめていくとすっきりと整理することができます。


例えば、同じような感想が何度も出てきても、グループ分けすることで重複がわかります。もし違う感想がたくさん出過ぎたとしても、グループのランク付けを行うことで、どれが一番重要かが見えてきます。


まとめ方が少々間違っていても細かいことは気にせず、子供の意見、満足感を優先してまとめたらよいと思います。是非試してみてください。




小学生の読書感想文の書き方【子供から感想を引き出すコツ】子供の意見を大切にすれば、伝える意欲が高くなる!


読書感想文を書く時に私が大切にしたいと思っていることは、子供が思った感想をすべて拾い上げることです。いっぱい感想があっていいんだ!どんな感想をもってもいいんだ!という子供の満足感につながります。「なるほど!」「面白い意見だね!」なんて声がけしてあげたら、どんどんどんどん感想があふれてくると思います。


子供の意見というのは重複することが多く、同じような感想が何度も出てきますが、「それはさっきも言ったでしょ?」なんて否定的な言葉をかけるのはやめましょう。後でで整理してまとめるという作業が入っているので、重複は全く問題ありません。常にポジティブな言葉をかけてあげて、子供のやる気がどんどんアップさせましょう。


こちらの方法を実践するにあたって参考にしたファシリテーター研修でも、意見がたくさん出せるような雰囲気づくりを行うこと、できるだけ全ての意見を反映することを重視していました。例えば、AさんとBさんが同じような意見だったとしたら、先に意見を述べたAさんの意見だけを採用するのではなく、AさんとBさんの意見の両方を取り上げ、最終的にまとめることで両方の意見が採用されたことになります。違った意見の場合は、落としどころを見つけたり、話し合って考え直してもらうなどして、最終的には全員が納得する結論を出すよう努めます。


結論を出す過程では、私も意見を言った、私も話し合いに参加した、私の意見も採用された、という満足感が重要となります。それが、結論に対する満足感とつながるからです。自分の意見を聞いてくれたらうれしいし、採用してくれたらもっとうれしい、もっといっぱい意見を出そうと思うのが、大人も子供も共通しているごく当たり前の感情です。


この方法を使って、ランキングが上位のものから感想をまとめていくと指定枚数にすぐ到達してしまうと思います。すべての意見が反映できずに、正確には、ランキングで下位の感想は省略することになるかもしれませんが、ランクづけしたのは、子供自身。他の人に言われて、下位にしたものではなく、そこにも自分の意見が反映されています。省略することに抵抗を感じることはないでしょう。うちの子の場合も、下位のものはあっさり「省略」としています。


ファシリテーター関連書籍


小学生の読書感想文の書き方【こちらで紹介した方法のデメリット】子供の感想をまとめるのは大変!


こちらで紹介した方法のデメリットを下記にまとめました。


デメリット①時間がかかる


この方法は、ちょっと時間がかかります。夏休みなど、毎日少しずつの時間が確保できる場合におススメの方法です。明日の提出期限に間に合わせたいなど締め切りが迫っている場合は適しません。


小学生が読書感想文を書くために最適な手順【実践編】は、合計8ステップ。低学年の時は、子供の集中力を考えると1日1ステップ程度で進めていくとよいと思います。我が家では、日に30分~1時間程度を目安にして実践していました。【実践編】6ステップ以降は、ちょっと難しくなるので、うちの子の場合は、お手伝いしたり、励ましたりしないとなかなか一人で仕上げるのは難しかったです。


一日一ステップとして、原稿用紙の清書に1~3日程度かかるとするとトータルで10日前後は必要となります。高学年になれば、もう少しスピードアップできるでしょう。


デメリット②本を理解していなくても、感想が書けてしまう

読書感想文は本を読んで理解し、自分の考えをまとめ、それを人に伝えるという作業で、読解力や要約力、論理力など様々な力が鍛えられる勉強法だと言われています。よくある感想文の書き方として、「なぜこの本を選んだか」「どうしてこの本がおもしろそうだと思ったか」から書き始め、「物語の大まかなあらすじ」を書いて、最後に「感想を述べる」という方法が定番のようです。


しかし、こちらで紹介した方法では、子供の感想を中心にまとめていくので、 作者の意図を汲みとることなく、脱線したり、飛躍したり、全く別の意見になったりすることもあるかもしれません。極端な場合、全く本の内容を理解していなくても感想が書けてしまいますので、読書感想文を書くことで鍛えられると期待されている能力が身につかないことがあります。


実際に、この方法を使って、うちの子が感想文をまとめたときは、選んだ本が、謎解きミステリーものだったにも関わらず、物語の途中で出てきたおもしろい仕掛けトイレとか、隠し部屋にものすごい興味を示したため、「僕も作りたい!!」というなんだか工作とか建築に注目した感想が中心になってしまいました。あれ?謎解きどこにいったのかな?という脱線した内容ですので、もちろん、賞はとれていませんし、評価もされていません。


ただ、「お約束」に縛られた枠の中にこだわると、そのようなフォーマットの中で期待に応えてしまう「優等生」ぽい文章になってつまらなかったと思います。それより、うちの子が、どうやらモノづくりに興味があるらしいことがわかってよかったと思っています。




小学生の読書感想文の書き方【まとめ】

本来、子供は、大人が思ってもみないような角度から物を見て、いろいろな想像をしたり、面白い発想をしたりするものだと思います。子供の正直な気持ちを引き出したら、面白いものがたくさん見つかるかもしれません。我が家でもときどき、爆笑ものの感想も飛び出しました。


脱線したり、妄想が爆発してもOK、楽しい感想文を読みたい!という考えに賛同していただける方、是非お試しください。