家庭のプログラミング学習“小学校プログラミング教育ポータル”の利用


小学校を中心としたプログラミング教育ポータルは、小学校向けにプログラミングについての説明、教師等向けに実施事例や教材情報等を掲載しているサイトです。文部科学省・総務省・経済産業省と民間企業等が連携して設立した未来の学びコンソーシアムによって立ち上げられました(令和2年12月25日をもって未来の学びコンソーシアムの業務を終了したため、その後、文部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課へ一時的に事業移管)


こちらのサイトでは、プログラミング学習の実施事例がたくさん紹介されています。また、資料はとても詳しく、授業風景の写真とともに授業の構成や進め方まで具体的に示されています。PDFファイルとして資料をダウンロードすることもできます。また、児童が自宅でプログラミングの基本的な操作等を学習することのできるコンテンツも充実しています。


こちらでは、プログラミング初心者の私が、プログラミング教育ポータルサイトをもとに家庭学習を行ってみた感想を紹介しています。使ってみて役に立った点、使いづらかった点などをまとめていますので、是非ご覧ください。


小学校を中心としたプログラミング教育ポータル


”小学校を中心としたプログラミング教育ポータル”を使ってみた感想


小学校を中心としたプログラミング教育ポータル”は、小学校向けにプログラミングについての説明、教師等向けに実施事例や教材情報等が掲載されています。


各課題につき、どのように実施されているのかが詳しくわかるページの閲覧ができますし、PDFファイルとして資料をダウンロードすることもできます。資料には、目標、展開の仕方などが詳細に記載されています 。実際にこのサイトの資料を使って学習した時の手順、感想などについて下記に紹介しています。





資料を探すときは、まず、赤い矢印の実施事例から、閲覧したい実施事例の種類を選択します。
例えば、”実施例A学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの”を選択してみます。






実施例Aの内容が表示されました。算数の正多角形や地域の魅力を発信しようなど、興味のある事例をクリックします。



画面の左上に表示されている、"正多角形をプログラムを使ってかこう"という資料は詳細でわかりやすかったです。観察や構成を通して正多角形の意味や性質を考えた上で、Scratchを利用して、正多角形を作図します。資料に片手にトライすれば、私でも作図することができました。小学校5年生対象の事例です。




小学校3年生対象の事例で、Viscuitを利用した“たまごを描き、たまごをタッチすると割れる、という仕組みをつくる”課題にも挑戦してみました。



私の場合、Viscuit使ったことがなかったので、資料を参考にしてもたまごをどう割ったらいいのかわからなくて手間取りました。



小学校3年生対象の“私たちの生活を支える郵便局の仕事”という課題の資料が面白かったです。こちらは、実際に郵便局を見学する活動を通して、郵便の流れを理解し、実際にプログラムに表現するという課題です。


もちろん郵便局を見学することはできませんが、資料から授業の流れがわかります。また、こちらの“児童の作成したプログラム例"を見ることで最終的にどのようなプログラムを作ればよいのか目標がわかります。プログラムがとてもよくできていて、小学生が作成したなんてすごい!と感心してしまいました。


しかし、自分が実際にトライしてみるとなると………上手にできませんでした。プログラムの完成するには、私みたいな初心者ではちょっと敷居が高かったです。


実際に使ってみた感想としては、


初心者でもトライできる課題はあるのですが、ある程度のプログラミングの知識を必要とする課題もあります。私のような初心者の方には、資料を参考にしても、どういうプログラミングを組んだらいいのかわからないこと、プログラムの例があっても複雑すぎてとても再現できないという場合があるかもしれません。


また、課題を選ぶときの留意点としては、学校での学習実施事例なので、全てが家庭学習に適しているというわけではないということがあげられます。中にはグループ学習が適している課題であったり、教材などが必要だったりする場合もあります。



「おお~これこれ!!」という最適な課題を見つけるのにちょっと苦労するかもしれませんが、無料で利用できる家庭での学習法です。ちょっとプログラミングの知識のある方にお勧めします。


小学校を中心としたプログラミング教育ポータル