楽しく本を読んで読解力をアップする!小学生が読書好きになる4つの方法


読解力アップのためには、単にたくさん読めばいいというわけではなく、「楽しんで読む」ことが大切だと言われています。


それでは、どうしたら「楽しんで読む」力を育てることができるのでしょうか?


うちの子は大の本好きで、学校の懇談会では、「本が大好きですね!」と毎年必ず言われます。先生によると、ちょっとの空き時間があったらすかさず本を読んでいるそうです。家でも夢中になって本を読んでいることが多いので、目の休憩をしようねという声がけが必要になっていますなほどです。うちの子が本好きになったのは、やっぱりお父さんの努力があったから?お父さんの本好きが影響しているから?


こちらでは、うちの子が本が好きになった理由を紹介しながら、「楽しんで読む」力を育てる4つの方法についてまとめています。





小学生が読書好きになる方法 ①いくつになっても大丈夫!本の読み聞かせをしよう


小さい子はみんな本が大好きで、本が嫌いな子はいないように思います。


うちの場合も大の本好きでした。子供は、気に入ったものに対する執着心はスゴイもので、同じ本を毎日毎晩、何度も何度も……親子でお互い暗記するほど読んだ本もあります。子供のご指名は、ほぼ“お父さん”。お父さんがいないときだけ、“仕方なくお母さん”。子供のために表情はもちろん、声色を変え、身振り手振りをつけ、サービスいっぱいで読んでくれるお父さんが大人気でした。お父さんが風邪で頭が痛い時も、おなかの調子が悪い時も、子供曰く「痛くない!!お父さんが読むの!!!」。痛いか痛くないかは、お父さんに決めさせて~(心の声)。それでも、お父さんは、すぐに大人になるんだから子供時代が長い方が楽しいだろうと思っていたそうで、時間と体力がある限り、とても頑張ってくれました。


お父さんが、文字通り声が枯れるまで頑張ったおかげで、今では、うちの子は、すっかり本好き、お父さん好きに成長しています。



我が家では、0歳のころから読み聞かせを始めました。松谷みよ子さんのあかちゃんの本が我が家の定番。言葉のリズムが良いので、読んでいる方も楽しいです。実は、これは親にとって重要なポイントです。言葉のリズムが良くない絵本はどんなに楽しそうに見えても、読んでいて苦痛になってきます。絵本を選ぶときの目安にしてくださいね。



読み聞かせは幼児期だけと思い込んでないでしょうか?確かに、文部省の調査でも、未就学児の頃から小学校低学年、中・高学年へと学年が上がるにつれて読み聞かせの割合は減る傾向にあるようです。しかし、その集団を比較したところ、高学年まで読み聞かせをしていた子供ほど読書をする傾向が高くなるという結果が出たそうです。さらに、小学生ばかりでなく、中学生に対しても読み聞かせによって、ストレスの緩和、対人関係の向上などの改善効果があるという研究結果も出ているようです(参考資料)。


うちの子の場合、読んでーといわなくなったのは、小学校1年生の後半くらいでした。読んでと言わなくなってからも、下の子に本を読んであげているとすすすーと寄ってきます(笑)。とても楽しそうにしているのを見ていると、効果云々難しいことは別としてその子が楽しいと思っている限りは、年齢にこだわることなく読んであげるといいと感じています。




小学生が読書好きになる方法 ②達成感でますます本が好きになる!読書記録をつけよう


自分自身が本好きのお父さんは、本にお金の糸目はつけません。「これ買って」と子供に頼まれたものが本だったら、すぐに買ってくれます。一冊買ってとお願いしたら、頼まれなくてもそのシリーズの本を揃えてしまいます。このままでは、お家が本であふれるから、近所の図書館も利用しようということで、お父さんと子供で図書館へ。一回に20冊借りられる図書館で、毎回20冊借りてきます。しかし、返却期限の2週間を待つことなくあっという間に読んでしまいます。さらに、学校の図書館からも借りてきます。近所の図書館だけではなく、ちょっと遠方の図書館へ出かけ、本を借りてくるようにもなりました。


読んだ本がどんどん増えてきます。


せっかく読んだ本を読みっぱなしにするのはなんだか寂しくなってきました。「読んだ本の記録を残したい」という本好きのお父さんの希望で、読んだ本を記録してもらうことにしました。



我が家の通称、「小(こ)ノート」。普段使っているノートよりも小さいことからついた名前です。B5の半分くらいの大きさです。



本を読んだら、題名を小ノートに記録して、通し番号をつけておきます。これまでに、どんな本を何冊読んだかがわかるようになっています。


お父さんが思い出になるからと希望したもので、特に本好きになってもらうためにつけたもらったわけではなかったのですが、結構これが効果的でした。読んだ本が増えてくると達成感があるみたいで、ますます本を読むようになりました


記録してくれていたのは、1年生の途中から~3年生の最初くらいまでで、通し番号315で終わっています。年に100冊以上読んでいたんですね。学年が上がるにつれ、本を読み終わるスピードが速くなってきて、ついつい記録を忘れたり、面倒になったりするようになったようです。残念ですが、今では、小ノートの記録は止まっています。無理にやらせるのもかわいそうなので、途中で記録がとまったまま放置。しかし、本を読破するスピードは衰えることがありません。


また、単に読んだ本を記録するだけでなく、感想などをまとめた読書ノートをつけておくのもおススメです。読書ノートを見るだけで読んだ本のことを簡単に思い出すことができる上、読書感想文を書く時のネタ帳としても使えます。



小学生が読書好きになる方法 ③好きな本をたくさん増やそう


課題図書がいいとか、子供のうちにこれは読んでおいてほしいとか、漫画はダメとか、子供の教育にとっていいことと悪いことがあるのかもしれませんが、読む本に関して、我が家では、ほとんど制限をしていません。良書は学校にお任せして、お家では、ジャンルは問わず読みたい本を読んでいいということにしています。


漫画だって、ポケモン図鑑だって、キン肉マン図鑑だって、恐竜クイズだってなんでもOK!


最初はいろんな本を子供自身が選んでいましたが、そのうちに、なんとなく子供の好みや流行りがわかってきます。なんだか、謎解きとか、ミステリーものが好きみたい。今、学校で○○が流行っているみたい。カブトムシに夢中だ。


お父さんは、子供の好み、流行りを把握して、頼まれなくてもせっせと本を購入します。お父さんによると、とりあえず買ってみて、気に入る気に入らないは、子供に決めてもらう、気に入らなかったら読まなくてもいいんだそうです。本に関してはおおらかというか太っ腹というか、本好きの人の考え方なんでしょうか?子供が公園でドングリを集めてきた時に、ドングリの本を買ってきたときは、ちょっと驚きました(笑)。


最近では、かわいい絵がたくさんのまるで絵本や漫画みたいな楽しい児童小説もあります。文字が苦手でも本が好きになるかも?是非いろんな本をお子さんに紹介してあげてください。




小学生が読書好きになる方法 ④読んだ本のアウトプットをしよう

本は一人でも読めるものですが、読んだ本を他人に紹介したり、感想を話し合ったりするのが楽しいと思うお子さんは多いのではないでしょうか。


うちの子もお気に入りの本を見つけたら「面白かったよ!読んでみて!」と紹介してくれたり、お風呂やご飯のときにあらすじや感想を教えてくれたりします。親がおススメの本、友達がおススメの本に興味を持つことも多いです。


アウトプットをすることで本の理解度が深まる上、他者と本の内容を共有することでますます本を読むのが楽しくなります



感想を書き出すというのもよいアウトプットの方法となります。また、読んだ本の感想は、読書ノートにまとめておくのもおススメです。読書ノートを見るだけで読んだ本のことを簡単に思い出すことができる上、読書感想文を書く時のネタ帳としても使えます。



まとめ

小学生にとって言語能力に基づく新たな読解力(PISA型読解力)は、新しい学習指導要領においても、全ての学習の基盤となる資質・能力の一つとして、その必要性が掲げられています。


読書を肯定的にとらえる生徒や本を読む頻度が高い生徒の方が、PISA型読解力の得点が高いことから、「楽しんで読む」という読書の質を大切にしなければならないと言われています。


本に親しむ環境を整えてあげたり、面白い本をたくさん紹介してあげたり、親としてもできる限り子供が「楽しんで読む」お手伝いをしてあげたいですね。




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