小学生の通信講座/紙教材とタブレット・それぞれのメリットとデメリット


通信講座を始めるにあたって、紙教材かタブレット教材か選択するのはとても大きな問題です。


うちは視力低下を心配して、ゲームを控えているということもあって、視力のためには紙教材がよいかと思いましたが、果たしてうちの子が紙教材で進んで勉強してくれるかどうか疑問でした。そして、なんといっても、今のところ、学校での勉強やテストは紙ベースです。


あれこれ迷いましたが、結局我が家では『タブレット教材』を選択しました。


ただし、それぞれにメリットとデメリットがあります。お子さんによっては紙教材の方が合っている場合、タブレット教材の方がいい場合があると思います。


こちらにタブレット/紙教材のメリットデメリットを整理しました。それぞれのお子さん、ご家庭に合った方法を選択してくださいね。




新時代のPISA型読解力に対応できる!タブレット教材のメリット


タブレット教材を使用する最も大きなメリットが、 新しい時代への対応力が身につくということです。
文部科学省では、義務教育修了段階(15歳)において、これまでに身に付けてきた知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを測るために、「生徒の学習到達度調査(PISA)の調査」を実施しており、この調査結果に基づいて、学習指導要領の改訂だけでなく教育基本計画や教育改革などを実施しています。



最新のPISAの読解力調査では現状を反映し、ブログなどを読んで正しいものを選んだり記述したりする問題が出されました。文科省によると、日本の生徒は、書いてある内容を理解する力は安定して高かったのに対し、文章の中から必要な情報を探し出す問題や情報が正しいかを評価したり、根拠を示して自分の考えを説明する問題が苦手だったそうです。



この原因として、

✔ 日本の生徒はデジタルの複雑な文章を読むのに慣れていない
✔ 日本の生徒は機器の操作に慣れていない


という可能性が挙げられています。



現在、PISA調査結果を踏まえた文部科学省の施策として、1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを整備するという国のプロジェクト(GIGAスクール構想)が進められています。うちの子が通っている学校でも、2021年頃から、一人一台のタブレットが学校から貸し出されるようになり、教育環境の変化を肌で実感できるようになっています。


デジタル機器の画面上で文章を理解し活用するためには、経験や訓練が必要であるということを私たちは経験的に知っています。


日本が遅れているとはいっても、遅れているのは教育現場のみ。企業ではデジタル化が進み、紙の資料を見ることもずいぶん減ってきました。教育現場のデジタル化移行がどのようなスピードでどこまで広範囲に進むのかは不明ですが、こうしている間にも子供たちはどんどん成長していきます。



将来のことを考えるとデジタル情報に慣れておくべきです。学校のデジタル化の速度に合わせることなく、 デジタル情報に対する対応力を身に付けるためには、家庭でもタブレット教材を使うとよいのではないでしょうか?







楽しく学習しながら、自主学習が身につく!タブレット教材のメリット


紙の問題集はダメだったけど、タブレットなら勉強してくれたというお子さんは多いのではないでしょうか。タブレット教材は、動画や音も交えて楽しく勉強ができるのが小さいお子さんに人気の理由。うちの子の場合も、毎月のデータが更新される日を楽しみに待っていて、自分で進んでダウンロードをしてくれるほどでした。このようにタブレットには、 自主学習が習慣しやすいというメリットが上げられます。




タブレットを使った通信講座のメリットは、 学習効率が高いということも挙げられます。タブレット教材は、解いた直後に採点し解説もすぐに見ることができます。その上、 考える工程を細分化して説明してくれたり、 動画を使って解説してくれるので、とてもわかりやすく、親のサポートが少なくても子供だけで学習に取り組めます。 また、紙教材の場合は消しゴムかけが大変でしたが、タブレットの場合は、消しゴムの負担がありません。間違っても、データをクリアすればOK。反復学習も容易に可能です。






タブレット教材のデメリットとは


デジタル情報への対応や自主学習の習慣化など、メリットが多いタブレットですが、残念ながらデメリットもあります。


タブレット教材は解いたらすぐに解説付きの解答が表示されます。直感的に操作でき、スピード感があるので、わからなくても「わかったつもり」になって進むことができます問題をじっくり考える、集中して考えるという点においては紙教材にはかないません。



タブレット教材は、学習に楽しい工夫が施されている半面、学習以外の楽しい要素も多いのが心配です。付属のアプリやゲームなど 学習以外の方面に夢中になりすぎると学力の向上も見込めない、視力が低下するなどの可能性もあります。


また、慣れるまでは、進捗の管理がしにくいというデメリットもありますが、各社一覧表示やメールお知らせ機能など工夫はされているらしいので、慣れてしまえばこちらに関してはあまり問題はないでしょう。




じっくり自分で考えて記憶に定着させる!紙教材のメリット


なんといっても 紙教材のメリットは、しっかり紙に書く学習をするため、じっくり考えながら取り組めるということです。


私も、英単語を暗記する時は、目で見る、口で言う、耳で聞く、手で書くという4つの作業を同時進行させなさいと先生からアドバイスをもらったことがあります。 記憶としての定着率が高くなるというのは紙教材ならではのメリットですね。



デジタルドリルやパソコンを使った授業が取り入れられ始めているものの、現在の授業やテストは紙ベースです。一部の検定試験や企業の就職試験に電子機器を導入している場合もあり、将来的にはどうなってくるのかわかりませんが、現時点での 中学受験対策には紙教材の方が適しているように思います。


さらに、紙教材は、ページからこのページまで終了したというということがわかりやすいので、進捗管理がしやすく、達成感も得られるというメリットもあります。




紙教材で受講する通信講座のデメリットとは?


紙教材のデメリットとしては、勉強が好きではない子の場合は特にですが、 子供の興味を引くのが難しいということが挙げられます。タブレットだと音楽がなったり、アニメが動いたり、キャラクターが応援してくれたり、楽しい気分で学習が始められますが、紙教材だといかにも”勉強”という雰囲気がしてしまいます。



紙教材は、タブレットと比較すると 学習効率が悪いということは否めません。例えば、消しゴムの負担。たかが消しゴムと思われるかもしれませんが、子供は消しゴムを使うのがあまり上手ではありません。にもかかわらず、結構書き直すことが多いです。一文字書き忘れてマスがずれ、全てを消さなくてはならなくなるなんてことはよくあります。特に低学年のうちは、うまく消せない我が子のために、親が消してあげたりすることもありました。さらに、紙教材の場合、一度問題を解いてしまうと、同じ問題を繰り返して解くことはできません



紙教材だとどんどんたまっていき、置き場所に困る、整理が大変などの問題もでてきます。物を管理したり、整理したりする訓練になるかもしれないのですが、整理整頓にも限界があります。すっきり整理したい、子供の整理を手伝う時間がないという親御さんは、タブレット教材の方がメリットが大きいでしょう。





まとめ タブレット vs.紙教材 おすすめの通信講座


通信講座を始めるにあたって、紙教材かタブレットか選択するメリットとデメリットを箇条書きで整理しました。

タブレット教材・メリット/デメリットのまとめ
〇 デジタル学習に慣れることができる
〇 その場で採点してくれて解説も見ることができるので、学習効率が高い
〇 考える工程を細分化して説明してくれるので、わかりやすい
〇 動画や音も交えた学習で、子供の興味が引ける
〇 反復学習が容易。消しゴムの負担なし

× わからなくても、わかった気になって進めることができる
× 視力の低下
× 付属のアプリやゲームに夢中になりすぎる
△ 進捗の管理がしにくい(ただし、各社メールお知らせ機能など工夫はされている)



紙教材・メリット/デメリットのまとめ 〇 じっくり考えながら取り組める
〇 記憶としての定着率が高くなる
〇 中学受験対策になる
〇 進捗状況の管理がしやすい

× 子供の興味を引くのが難しい
× 学習効率が悪い(消しゴムの負担が大きい、反復学習が難しいなど)
× 教材の整理が大変
今後の時代の流れとして、タブレットなどを使ったデジタル入力は避けることはできません。しかし、手書きが減少することによって、じっくり考える機会が少なくなるのも避けたいというのが本音。最も効果的な方法は、 アナログ(紙教材)とデジタル(タブレット)の「バランスの取れた学習法」ということになると思います。


我が家では、どっちも捨てがたいと思い【進研ゼミ小学講座】を選択しました。進研ゼミ小学講座では「タブレット(チャレンジタッチ)」と「従来の紙教材(チャレンジ)」が選べるようになっていて、途中での変更可能となっています。 また、 タブレット教材を選択しても、紙教材の学習と添削指導ありというところは従来と変わりません。


アナログ(紙教材)とデジタル(タブレット)のいいとこどりをしたいという方には、【進研ゼミ小学講座】がおススメです。






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