本好きの小学生が選んだおすすめの本・学年別


うちの子は、大の読書好きです。読む量は年間100冊は優に超えると思います。私が視力が悪くなるのを心配して、一日これだけ!と制限しているので、もし制限してなかったら、200冊か300冊くらい読んじゃうかもしれません。


学校でもちょっとの隙間時間を見つけては本を読んでいるそうで、「本が大好きなんですね!!」と担任の先生にも言われています。ただし、本なら何でも好きというわけではなくて、ちょっと読んで面白くない本は、あっさり読むのをやめてしまいますので、手に取った本の数なら相当な数になりそうです。


我が家では、読む本に決まりはありません。逆に読まなくてはならない本はありません。どんなに著名な名作でも、面白くなければ、読まなくてもOK。漫画だってたくさん読んでいます。


子供のためにいいと思われる本をと思って大人が選ぶと、有名だから、良書だから、勉強になるからとか……ついつい大人の目線で選んでしまいがちですが、我が家では、良書は学校にお任せして、お家では、とにかく読みたい本を読もうということになっています。


こちらのページでは、本好きのうちの子が、今までどんな本がお気に入りだったのか紹介させていただきます。




『地獄のそうべえ』読み聞かせとはじめての自力読書におすすめ


年長さんから一年生にかけてお気に入り。お父さんは、子供が喜ぶように、声色を変えて、いつも楽しく読み聞かせをしていました。


物語の展開も楽しく、文章もリズムがよく、読み聞かせする方も読むのが楽しくなる本です。似たようなお話が別の絵本でもありますが、こちらの絵本は関西弁で書かれているかならリズムがよくて、特に楽しいです!


そのうち、ほとんど覚えてしまって、間違うと怒られるようになります。でも、読まされます。子供あるあるですね~。今日もそうべえ。明日もそうべえ。毎日毎日、繰り返し読み聞かせました。お父さんの修行となった本です(笑)。


じごくのそうべえ


『エルマー』シリーズ・読み聞かせとはじめての自力読書におすすめ


りゅうの子を助けに行った9才の男の子エルマーが、知恵と勇気によって困難をのりこえていく冒険物語です。1948年から51年にかけてアメリカで出版され、日本語に翻訳されました。


小学生が自分で読むにはちょうど良いくらいの字の大きさだと思います。読み聞かせするには、ぎりぎりの字の大きさ。これ以上小さいとちょっと大変かもしれません。

年長さんのときに読み聞かせ、その後、1年生になってからは、自分で読む、読んでもらう、読む、読んでもらう、を行ったり来たりして何度も読みました。よっぽど面白かったんでしょうね。


読み聞かせから、自分で本を読み始めることにシフトしていく過程で子供が大好きだった本なので、親にとっても思い入れがあります。もしかしたら、この本がきっかけで読み聞かせが終了したのかもしれません。


エルマーのぼうけんセット (世界傑作童話シリーズ)


『おしり探偵』シリーズ・読み聞かせとはじめての自力読書におすすめ


「フームにおいますね」が口ぐせのおしり探偵。優しい紳士で、推理はキレッキレッ、そして、見た目はおしり。数々の難事件を解決していく謎解き物語です。なんて斬新!衝撃的な見た目に子供も大人も釘付けです。


かわいい絵がたくさん。漫画みたいで読みやすいです。迷路や○○を探せ!というページもあって、ゲーム的な要素も取り入れられており、子供が飽きません。


ちょっと下品かもと心配されるかもしれませんが、全く大丈夫なので安心してください。上品な紳士のおしり探偵がさわやかに事件を解決してくれます。


こちらの本は、他の児童書と比較すると少々難しい言葉が多いという印象があります。おしり探偵が紳士で言葉遣いが丁寧なため仕方ないのかもしれませんね。1,2年生の場合、お子さんによっては、自力読書は少々難しいかもしれません。


おしりたんてい むらさきふじんの あんごうじけん



ちなみにこちらのシリーズには、絵本もあります。絵本は字が少なめなので、児童書が難しいという場合は、こちらの絵本から読んでみてはいかがでしょうか。


字を読むのが苦手というお子さんにも楽しく読んでもらえると思います。


おしりたんてい 絵本


『かいけつゾロリ』シリーズ・読み聞かせとはじめての自力読書におすすめ


『かいけつゾロリ』シリーズ図書館で見つけて、大好きになりました。


キツネの主人公ゾロリと、ゾロリの子分で双子のイノシシ兄弟イシシとノシシが、旅をしながら行く先々で事件を解決していくというお話です。ゾロリシリーズは、パロディ、ダジャレがとても多いのが特徴だと思います。2022年7月に第71巻が発刊されています。


うちの子が読んだのは、計50冊くらいかなと思います。イラストが多くて文字も大きめで読みやすいです。読み聞かせにも、はじめての自力読書にもおススメです。



映画も見に行きました!来場者がもらえる映画特別冊子は、中身が本になっています。


かいけつゾロリのドラゴンたいじ (かいけつゾロリシリーズ 1)


小学校中学年から高学年におススメの本・青い鳥文庫 戦国武将物語


その時期時期でマイブームがあります。小学校4年生の時に、スポーツ選手や戦国武将の伝記にはまっていました。スポーツ好きはもともとですが、戦国武将を好きになったきっかけは、学校の友達の影響のようです。 戦国武将が強くて賢くて、カッコイイとすっかり夢中になってくれました。さらに、戦国武将をきっかけに戦国時代以外でも歴史の本や漫画をたくさん読むようになりました


うちの子は現在中学生なりましたが、大の歴史好き。これまで読んだ歴史の本や漫画に比べると教科書の内容が簡単すぎてちょっと物足らないそうです。


戦国武将が、歴史に興味を持つきっかけになるかもしれません。中学校に入ったら歴史のテスト対策にもなりますよ。


青い鳥文庫 戦国武将物語


小学校中学年から高学年におススメの本・江戸川乱歩『少年探偵団』『怪人二十面相』


大の大の大のお気に入り。子供曰く、めちゃめちゃ面白い!!!!そうです。江戸川乱歩テイスト全開の猟奇的で残虐なミステリーとは異なり、江戸川乱歩ワールドを隠しつつ、残しつつ、子供たちのために書かれた謎解き物語。


面白いから読んでみてと子供に言われて読みましたが、わたしも大好きになりました!!大人が読んでも面白い。


「怪人二十面相」は、1936年(昭和11年)に執筆されたそうです。当時の少年読者の圧倒的支持を受けたというのも納得。舞台となっているのは昭和初期ですが、今読んでも全く色あせないストーリー展開!!おススメです。



怪人二十面相 (新装版) (講談社青い鳥文庫)


少年探偵団 (講談社青い鳥文庫)



小学校中学年から高学年におススメの本・『暗号クラブ』シリーズ



大好きな暗号がたくさん使われている謎解き物語です。うちの子が暗号好きになるきっかけとなった本です。

謎解き、ミステリーが好きというのは、ブームにかかわらず変わらないので、本当に好きみたいですね。



暗号クラブ1 ガイコツ屋敷と秘密のカギ





小学生におススメの漫画・『鬼滅の刃』


大流行した漫画です。舞台設定は大正。和風の作風とセリフで、漢字もいっぱい使われています。漢字ってカッコイイ!!四字熟語ってすごい!!と思うきっかけになってくれた本です。




技については、ノートにまとめて勉強していました。
「〇〇の呼吸〇の型はなんだ?」なんていうマニアックな問題にも対応できます。鬼滅の刃検定があれば受かるかもしれませんね(笑)。


我が家では、子供の希望で紙のコミックスを購入しましたが、電子版でも購入できます。紙か電子かお子さんと相談して決めてくださいね。


鬼滅の刃 kindle





子供から大人まで!おススメの漫画・『マスターキートン』


小学生には、難しい内容が入っているので、特に勧めてなかったんですが、お父さんの本棚から見つけてしまいました。


面白い!!と言って全巻読んでしまいました。確かに、見た目は優男で一流のサバイバー、キートンはカッコいいですからね。歴史的背景など難しいところを完全に理解するのは難しいようですが、海外の歴史に興味を持ってくれるきっかけとなってくれました。



マスターキートン


みんな大好き『ドラえもん』


買ってあげて以来ずっと、繰り返し繰り返し読んでいる本です。わたしも大好きでした。今読んでもほとんどの内容を覚えているくらい何度も繰り返して読みました。今更、ドラえもんの面白さに解説はいりませんね。


日本には、優れた漫画がたくさんあります。さすが漫画大国ニッポン!漫画がある日本に生まれてよかった~と思うのは、大げさでしょうか?


漫画が読書に含まれないなんて、本当に残念な気持ちです。


漫画には、文学作品同様に子供にとっていい影響を与えることがいっぱいつまっていると思います。しかも、OECD(経済協力開発機構)の学習到達度調査(PISA)からすると、小説や新聞だけでなく、コミックも読解力向上にプラスに働いているかもしれません(小学生が新時代に求められるPISA型読解力を養う方法とは?)。漫画好きにとってはうれしい調査結果ですね。



面白い漫画、好きな漫画をこれからもどんどん読んでいってほしいと思います。


ドラえもん (1)





まとめ

面白いと感じる本は年齢と共に変わってくることも多いです。例えば、私は『銀河鉄道の夜』を小学校頃は面白くないと思っていました。しかし、大人になってから読み返したときに、”文字で映像が目に焼き付く”という貴重な体験をし、”名作”の力を感じることができました。大人になったことで、”言葉の力”を少しは理解できるようになったのでしょうか。


良書だからと言って読まなくちゃいけないとか面白いと思わなくちゃいけないということはないと思っていますが、時間の選別を受けて今なお残る本には、その理由があることも事実です。


誰かが面白いと言っている、前に読んで面白くなかったなどという先入観にとらわれることなく”今面白いと思う本”にたくさん出会ってほしいと思います。


銀河鉄道の夜-宮沢賢治童話集3