小学生の論理力・表現力を鍛える日々のコツコツ「書く」習慣とは?


ビジネスやプライベートで、SNSやメールなどを使って日常的に行っている作文。口頭なら伝わるのに、書き言葉にすると、長くなったり、難解になったり、微妙なところが伝わるように書けなくて、同じところを行ったり来たりでなかなか書けないことって結構ありますよね。試行錯誤を繰り返してなんとかなったり、ならなかったり。


どうすれば、上手に書けるようになるのでしょうか?


日常の作文に求められるは、「論理力」と「表現力」。つまり、経験したこと・考えたこと・伝えたいことなどを整理して、相手が理解できるように筋道を立てて言葉で説明できるようになることが必要です。そのために書く練習は必須。毎日のスケジュールや集中力を考慮すると、小学生には日々少しづつ続けていくことが最適な練習法です。


それならば!とまず思いつくのが日記ですよね。


学習指導要領においても”日記”は実用的な文章を書く言語活動の例として挙げられています。


しかし、子どもだって日記をいきなり書こうと言われても、いきなり何を題材にすればよくわからなくて、戸惑ってしまうもの。また、日記を始めたものの三日坊主っていうこともよくあります。そこで、こちらでは、日記を書くコツ、続けるコツについて考えてみたいと思います。また、子どもの性格によっては、日記が性に合わないという場合もあります。そこで、日記以外の方法についても紹介したいと思います。


我が家の場合、ある目的で始めた「書く」作業がありました。書く力アップのためにと思って始めたわけではないのですが、結果的に書く力のアップにもつながっているようです。どの方法がぴったり合うのかは子ども次第なので始めてみなければわかりませんが、どれか一つでも続けられたら、書く力アップはもちろん、後々とてもいい思い出になるものばかりです。写真や動画を残すように、子どもの作文記録を残してみませんか?



小学校学習指導要領(平成29年告示)





小学生が【夏休みの日記】を続けるコツとは?



我が家の場合、書く力アップのためにと思って始めたわけではないのですが、つたない言葉でもいいから思ったことや体験したことを自分の言葉で残しておいてくれたら後で読み返したときに楽しいかな~(←親が)と思って、子どもに日記を書くことをお願いしてみました。お母さんが読みたいの!


今思うと、日記は書く力がアップするとてもよい方法。時系列で何が起こったかを説明したり、主語と目的語を入れて書くようにしたり、自分の考えや感じたことを書いたりする日記は、論理力と表現力が鍛えられる「書く」習慣の一つです。


しかし、当時の私は全くそんなことを考えていませんでした(笑)。


残念ながら、うちの子の場合、毎日お外に遊びに行くのが忙しくて、日記を書く習慣がつきませんでした。


そこで、比較的時間のある長期休みを狙いました。


普段なら、学校から帰って夕方まで遊んで、宿題をして、ご飯とお風呂で一日はおしまいですが、夏休みはうちの子にしては、珍しく「あれ?時間が空いた。どうしよう?」っていうことが結構あります。そのすきを見て、お母さんが読みたいな~!と言って日記を書くことをお願いしてみました。時間があったというのが大きいと思いますが、うちの子は、小学校1、2年生の夏休みにつけてくれました。


時間があるとき、何か書きたいことがあったときに無理せず書いてもらったので、大体3日に一回くらいのペースでした。誤字脱字や文法など間違いはありますが、その当時のありのままを残したかったので、親は全く修正をしていません。また、書くのが大変にならないように絵はなしもいいし、すごく短くてもいい、とにかく自由に!ということにしていました。今思うと、この方法がよかったように思います。嫌にならずに、夏休みの間続けてくれました。

読ませてもらったら、とってもおもしろい。雨を逃れてお家に避難してきたカマキリの気持ちを想像していたり、電車で会った黒メガネのお兄さんが怖くてどうやって逃げようかとあれこれ考えていたり。



お父さんとペットボトルで作った魚の仕掛けは図を使って作り方を説明した力作です。


どのページもとっても楽しい。書いてくれて本当にうれしかったです!私がとても喜んだのが伝わったらしく、そのうち、子どもの方から書いたよー読んでいいよーと持ってきてくれるようになりました。



「先生が読みたいって言ってくれた!!」ということで、学校にも提出しました。
書いた数だけ一つ一つ丁寧にコメントをいただきました。



私も小学校の時に、日記をたくさん書いて先生に出したら、「たくさん書いてくれるからうれしい」と言っていただけて、調子に乗ってたくさんたくさん書いたことを思い出しました。読むの大変だったと思いますが、とても優しい先生ですね。先生のサポートは子どもにとって最高のやる気を引き出してくれます。


また、親が読むのはもちろんですが、親が直接コメントするのも子どもの書く意欲アップにつながります。おじいちゃん、おばあちゃんにコメントをお願いするもの効果的です!
 


日記のおかげだけではないと思いますが、2年生の後半くらいからちょっと文章が形をなしてきたかなと思います。しかし、3年生以降は、面倒くさいといって日記はつけてもらえなくなりました。無理させるのもよくないので、とても残念でしたが諦めました。



日記を続けるためのポイントをまとめます。
〇題材はなんでもOK、短くても長くてOKなど、自由度を高くする。
〇時間の余裕があるときに書いてもらう。気分が乗らないときは書かなくてもよい。
〇読んで必ずコメントする。お返事タイプ、もしくは褒める言葉でのコメントがおすすめ。
〇先生やおじいちゃんおばあちゃんなど、読者を増やす。
〇細かな修正は行わない。間違っていても訂正させない。



子どもの思い出が残り、しかも書く力がアップするなんてちょっと得した気分になります。
「日記」おススメです。






平凡な毎日がたった1行で特別な日に変わる!小学生におすすめの【1行日記・1行記録】


日記は、論理力と表現力が鍛えられるおススメの「書く」習慣です。でも、毎日の宿題と習い事、おともだちとの付き合い、小学生って本当に忙しいですよね。
忙しくて日記が書けないという場合は、短くてもいいからとにかく書くとことから始めてみてはいかがでしょうか?


1日の出来事を1文から3文、文字数にすると20~60字くらいで書いたらOK。低学年の時は「公園へ行きました」で終わってしまうかもしれませんが、学年が上がるにつれ、「友達と約束して公園へ行きました。鬼ごっごをして遊びました。とても楽しかったです。」など、いわゆる5W1H、いつ(When)どこで(Where)誰が(Who)何を(What)なぜ(Why)どのように(How)が、短い文で表現できるようになるでしょう。親が5W1Hを意識させてあげるのもいいですよね。


最初は、毎日同じ事ばかりで書くことなんてない!!って困るかもしれません。そんな場合は、月曜日は“食べたご飯について”、火曜日は“習いごとについて、”水曜日は“学校であったことについて”など、書くメニューを用意しておくと取っ掛かりになりやすいと思います。メニューを書いて壁に貼っておくのもいいですね。

そのうち、自分で書きたいことが湧いてきて、メニューに頼らなくてよい日が増えてくるのではないかと思います。


残念ながら、うちの子の場合、日常がテーマの1行日記は、3日坊主で終わりました。あんまりピンとこなかったようです。その代わり、「クラブ活動記録」が続いています。カレンダーを利用して小さなスペースに、練習メニューや成果、試合の記録を短くまとめて記録したり、気が付いたことをノートにまとめたりしています。



うちの子のように、好きな活動がある場合は、習い事やクラブ活動など好きなものをテーマに“頑張っていること1行記録”をつけるという方法もあります。“顔が水につけられるようになった”“クロールで〇メートル泳げるようになった”など、日々の成長がわかるので、見返したときに充実感が味わえます。


ちなみに、お父さんは日常がテーマの1行日記を10年以上続けています。たくさん記入が出来ないので、その日の出来事で一番印象的だったことを記すことになるため、後から見返したときに、1行見ただけで、いろんな思い出がよみがえります。1行日記のおかげで、そのままにしておけばどんどん流れていってしまう日常の毎日が、ちょっとだけ特別な毎日に代わります。


「書く力」がアップして、毎日が充実した日に代わる “一行日記” “1行記録”おススメです。“1行”の不思議な力をお子さんと一緒にぜひ味わってください!




書く力がアップする上、日常生活にメリハリがつく!おススメ【クラブ活動ノート】


「クラブ活動ノート」も論理力と表現力が鍛えられる「書く」習慣です。
どのような練習をして、どのような成果があったのか?どのようなところを改善すればいいか?改善のためには、どのような練習をすればよいのか?を考えて書くためには、論理力や表現力が必要です。


うちの子はスポーツクラブに所属しています。2年生の時に、来年度に向けての目標を書いてくるようにコーチから言われました。


早速目標を紙に書いてもらったんですが、○○がうまくなりたい!とか試合で勝つ!とか、具体性がない。これでは、「思っただけ」になってしまいます。やはり、思ったことを「行動」に繋げていかなければ目標は達成できません。


そこで、今後のためにも「クラブ活動ノート」を作成し、下記の作業をすることを勧めました。



現時点の振り返り

課題の洗い出し(or理想の姿を描く)

課題の克服のため理想の自分に近づくため の練習法を考える



以上の三つを考え、クラブ活動ノートにまとめた上で、目標を立ててもらいました。
うまくなりたいから、子どももとても真剣です。B5のノート見開きに2ページくらい使って、二日かけて完成してくれました。


最終的には、コーチに提出用に要約しました。


抽象的だった目標が、「試合で勝つために、○○がうまくなりたい。そのためには、試合の時に、コーチに言われた○○○に気を付けるようにする。また、クラブ活動の練習に加えて、週に×回○○の練習をする。」という具体的なものになりました。


自分の思いを確認→整理→人に伝えるために要約、というよい経験になったと思います。


その後も「クラブ活動ノート」の活用は続いています。調子が悪くなった時の原因を考えたり、逆に調子が良かった時の体の使い方を記録しておいたりしています。うまくなりたいという気持ちが入っているので、自ずと真剣に考えられるようになるところ、継続できるところがよいですね。大好きなクラブ活動だからこそ、子どもを動かす力が大きいのかもしれません。



書く力がアップして、記録の質が良くなれば、自然とクラブ活動での練習の質も向上します!
実用性があって、書く力がアップするなんてちょっと得した気分になります。クラブ活動でなくても、ピアノ練習ノート、水泳ノート、お習字ノートでも子どもが好きなことならなんでもOKです。



小学生の書く意欲を引き出す1番のご褒美!賞状をめざして作文応募


1年生から3年生の間、先生と交換日記をしていました。日ごろから書く訓練のために続けてくださっているようです。


授業中に書いたり、宿題としてお家で書いたり。自主的に日記をつけてくれなくなってからは、親としては、この日記を読むのをとても楽しみにしていました。



2年生の時の日記です。先生からは、毎回優しいお返事がいただけます。先生からいただけるお返事は子どもにとって、日記を書こうという意欲につながるようです。



うちの子も小学校入学当時は、書くことに慣れておらず、なんだかつたない文章でわけがわからないことを書いていたり、最後は全部「おもしろかったです」で終わるというワンパターンになっていたりしました。しかし、学校でも家でもいろいろと「書く」練習していたら、学年が上がるにつれて、少しずつおもしろい文章を書いてくれるようになりました。


そのうちに、先生が日記の中からおもしろいのを見つけて、学校から小学生の文集コンテストに応募してくれるようになりました。今までに、一回入選、一回佳作で、計二回賞状がもらえました。


入学当時から進歩したようです。入学当時は、ちょっと訳が分からんおもしろい文章を書いていて、あれはあれでかわいかったんですが、上手になっていく様子を見られるのもうれしいですね。


子どもも賞状をもらえてなんだかうれしそうでした。

誰かに読んでもらえたり、褒められたり賞状をもらったりする機会があれば、子どもも「書く」ことが好きになってくれそうですね。

学校からの応募でなくても、小学生の作文コンテストに個人応募できる機会があるようです。おもしろい作品ができたら、応募してみるのもいいですね!

小学生『夢をかなえ』作文コンクール | 日本FP協会

「いつもありがとう」作文コンクール

第3回 全国小中学校 夢さがし作文大賞



表現力と論理力を身に付ける「書く力」アップの方法・まとめ

一般的に、計算や漢字などの暗記の勉強は、一生懸命やればすぐに成果が上がるので達成感が得やすいのですが、本当の「書く力」をつけようと思ったら、かなり時間がかかります。大人だって苦労しているんだから、子どもならそれ以上の苦労をします。なかなか思うように書けないから、書くのは苦手だとか嫌いだとか、子どもがマイナスイメージを持ってしまったら大変です。いっぱい書いて練習しなくては、書く力は身に付きません。


しかし、単に書く作業を繰り返しているだけで、「書く力」はアップするのでしょうか?


思えば、大人になって仕事で書く機会が増えてくると、書くことについて真剣に考えるようになった気がします。それは、伝えたい相手がいて、伝えたいことがあるからです。伝えたい相手も伝えたいこともないのに、意欲を持って真剣に書くことなんてできません。


子どもだって同じです。やはり、誰に向けて何のために書くのかという目的がないと、書く意欲は持てません。身近なところで子どもが意欲を持ってくれそうな題材だと、例えば、「お父さん」に「○○に連れて行ってもらうため」と「○○を買ってもらうため」の説得文を書くことでしょうか。「自分の希望がお父さんに伝わるように書こう」「お父さんがうんと言ってくれるような工夫をしよう」という意欲が湧きますよね。意欲をもって真剣に書くという練習を重ねるほど、「書く力」がアップしてきます。


子どもの書く力をアップさせるために、親ができるのは、子どもの意欲を引き出すこと。そして、書く題材の提供です。


最終的な目標は、「表現力」「論理力」を活かした「書く力」を身に付けてもらうこと。いきなり身に付けるのは無理なので、日々のコツコツを積み重ねて、力をつけていってほしいと思います。


こちらのページの”日々の書く習慣”の紹介が少しでもお役に立てれば幸いです。


下記のページでは、「想像力」「発想力」を伸ばす読書感想文の書き方や創作活動について紹介しています。ご興味がございましたら、是非ご覧ください。



小学生の想像力と発想力を活かして表現力を伸ばす!読書感想文の書き方
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