書道教室に通わない・家庭で美しい文字が書ける練習法/小学生低学年
小学校3年生になると学校でも毛筆の授業が始まります。毛筆で綺麗な字を書いている子はたいてい書道教室に通っている子なんていうイメージはないでしょうか?
家庭でもコツをつかんで効率的に練習をすれば、習字を上達させることは十分可能です。こちらでは、家庭でできる効果的な習字の練習法を紹介しています。
毛筆の練習法/子供嫌にならずに家庭でできる方法
毛筆で綺麗な字を書くためには練習が必要です。 それとなく、お習字習ってみたい?って聞いてみたもののやはり答えはNOでした。 家庭で何とかするしかありません。 書道教室に通ってない場合、習字の練習量は圧倒的に少なくなります。 普段は鉛筆を使用しており、書道の宿題がでることはありません。せいぜい学校の書写の時間、週に1,2時間練習する程度です。この少ない練習量では、うまくなることは難しそうです。
かといって、毎日すごい勢いでお外に遊びに行ってしまううちの子がコツコツ字の練習するとは想像できません。そこで、ちょっと時間に余裕がある長期休み、夏休みと冬休みなどに練習してはどうかと考えました。
2年生のときは毎日練習帳で頑張ったよね?頑張ったから、字が上手になって賞状がもらえてよかったね。2年生の時みたいに練習を頑張ったら、3年生の書初めでも賞状がもらえるかも!!!
と言ったら、夏休みからお習字の練習を始めると約束してくれました。
書道教室というのは、書く課題と枚数が決まっていることが多いです。私が通っていた書道教室でも月に一回課題が与えられ、週に一回課題の文字を10枚書くという決まりになっていました。しかし、このようなたくさんの枚数を書くという練習方法は、時間対効果が低いとおばあちゃんからアドバイスをされました。
おばあちゃんはずっと習字を習っていて、今でも練習を続けているのですが、おばあちゃんでも書くのは一日1枚か2枚。なぜなら、 本気で書いたら習字は一日1枚、多くても2枚が精いっぱいなんだそうです。 たくさん書いても、集中力が続かず、満足する字が書けることはないとのこと。
大人でも大変なんだから、子供にたくさん練習なんてとんでもない。嫌になる前にやめるべき。だって、嫌な気持ちでいい字は書けないんだから。ということでした。 なんだか、ものすごーーーーーく説得力があります!!!
(2) お手本と自分の書いた文字を見て、次の課題を見つける(ああ、ここが長すぎたなとか、短かったなとか、改善ポイントをいくつか見つけます)
*子供やる気がなくなったら、ここでやめます。「〇月〇日の清書」として保管。
(3) 改善ポイントに注意して、清書のつもりで書く。(2枚目)
(4) お手本と自分の書いた文字を見て、次の課題を見つける。
(5) 一枚目と二枚目でどちらかいい方を「〇月〇日の清書」として保管。
以上がおばあちゃんから教えてもらった練習法です。 繰り返したら繰り返しただけ上手になっていくとのこと。 「〇月〇日の清書」を順番に並べてみたら、上達していくのがわかるから!!だまされたと思ってやってみて!!!
とのこと。
そこで、我が家では、夏休みにおばあちゃんの方法を実践してみることにしました。
効果的な練習方法で書道教室に通わなくても毛筆が上達した!
小学校の夏休みに、おばあちゃんの方法を実践しました。理想的には毎日練習ですが、これは結構難しかった……。そこで、できる日に、1枚か2枚書くという練習をしました。
まずは、留め、はね、はらいなどの基礎練習。 ひらがなの練習は、まず『し』からはじめました。それだけではちょっと飽きるので『お』とか『よ』など、ちょっと難しいひらがなの練習もしました。
練習を始めた日の「よ」です。弱弱しくて、形もあんまりとれていません。
練習後の「よ」です。書いた字を写真で送ったら、堂々とした字になったとおばあちゃんが喜んでくれました!!
漢字の練習もしました。練習を始めた日の「力」。線も弱くて、留めもあんまり ぜんぜん力が感じられない「力」です。
練習後がこちら。 肉付きのある「力」強い字になってきました。
子供をやる気にさせるためのコツと練習を続ける工夫
一日の練習は、量より質。 一日一枚でよいので子供が「きれいに書こう!!」という意欲を持って練習することが重要です。うちの子のようにお習字が苦手な子でも一日一枚か二枚であれば、頑張ってくれるようです。そのためにも、 練習したら、とにかく褒める、褒める。特に低学年のうちは、花丸やよくできましたシールなども効果的。もし可能なら、おばあちゃんのように親以外のアドバイザーとか褒める担当がいるとさらに理想的です。
こちらで紹介した方法は、 一日当たりは短時間で集中練習を行い、 トータルの練習量は日数を重ねることで増やすことを目指します。集中して練習した15分は、だらだらした1時間練習よりも効果的。例えば、効果的な一日15分の練習を10日行えば、密度の濃い150分練習が確保できます。
この方法で練習して「〇月〇日の清書」を順番に並べてみたら、日々どんどん上手になっていることが目に見えてわかると思います。 上手になったという実感で子供のやる気がアップしますので、清書は是非保管しておいてくださいね。
小学生におすすめ 大筆と小筆セット
この方法はうちの子にはとても合っていたようで、なんと小学校3年生の時に書いた書初めがクラスの代表として、地域の文化会館に飾られることになりました!!目標だった賞状がもらえて、子供も満足、おばあちゃんも大喜びでした。 今後も賞状を目指したい!と、長期休みのたびにお習字の練習を頑張ってくれています。
目標があると子供のやる気がアップします。そのためにも、学校での書初めなどの出展を目指すというは良い方法だと思います。 しかし、残念ながら、書初めは年に一回だけ。正直、これだけでは習字は上手になりません。書初め以外にも税や交通安全に関わる習字のコンクールなどが開催されていますので、いくつか目標としてみてはいかがでしょうか。また、お家の方以外からも上手になったという評価が得られる通信講座などもおすすめです。
段級位が認定される 小学生の【学年習字】
基本的に習字は、習字道具とお手本があれば家庭でも練習することができます。是非、こちらで紹介した方法で普段から練習をしてみてくださいね。
小学校低学年 人気の習字のお手本はこちら
まとめ
習字がうまくなるには教室に通わなければならないと思いがちですが、そうではないように思います。習字教室に通っているから字がうまくなるわけでなく、習字教室に通っている子供は、綺麗に書きたいと思って練習をしているからでしょう。うまくなりたいと思っていると練習の質があがります。また、教室に通うことで練習量を確保することができます。つまり、字がうまくなるためには、✔練習の質 ✔練習量 が大切だということ。この2点さえ気をつければ、子供の字は上手になります。練習の質を上げるためには、子供が書きたい文字を書くというのもいい方法です。短時間練習で子供の書きたいものを書くということで、やる気をアップさせてあげてくださいね。