漫画から活字へ!面白い児童書おすすめ5選/小学校低学年向け


子供が本を読まない、漫画ばかり読んでると悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか?


漫画から得られるメリットも多く、漫画を否定するつもりは全くありませんが、全ての本が漫画で描かれているわけではありませんので、活字を読むことも必要です。小学校のうちから、活字にも慣れ親しんでおいた方がよいでしょう。


漫画を読むお子さんが活字の本に興味を示さない理由は「活字の本は面白くない」と思っているからかもしれません。そうなると、一番大切なのは本選び。面白い活字の本に出会えたら、お子さんもきっと本を好きになってくれると思います。


こちらでは、本を読まない、漫画ばかり読んでいるというお子さんが初めて手にするのにぴったりの活字の本を紹介しています。




『かいけつゾロリ』シリーズ・ギネス世界記録に認定された小学生に不動の人気を誇る児童書


1987年に誕生して、2022年に35周年を迎えた『かいけつゾロリ』。 累計発行部数は3,500万部を突破しています。 うちの子も『かいけつゾロリ』シリーズ図書館で見つけて、大好きになりました。


キツネの主人公ゾロリと、ゾロリの子分で双子のイノシシ兄弟イシシとノシシが、旅をしながら行く先々で事件を解決していくというお話です。パロディ、ダジャレも楽しい。一見、不真面目そうな内容ですが、謎あり、涙ありといういろいろ盛りだくさんの物語です。


イラストが多くて文字も大きめで読みやすいです。吹き出しが合ったり、一部漫画になっているページもあります。漫画じゃない児童書でも面白い本があると気が付いてくれるきっかけになりそうですね。


簡単な漢字しか用いられてない上に全てフリガナ付き。かたかなにもフリガナがついていますので、カタカナをまだ習っていない小学校1年生からでも読むことができます。



うちの子が読んだのは、計50冊くらいかと思いますが、2022年7月第71巻『かいけつゾロリ にんじゃおばけあらわる!』が発売されました。またこの作品で「同一作者によって物語とイラストが執筆された単一児童書シリーズの最多巻数」としてギネス世界記録に認定されています。


面白いので、「かいけつゾロリ」シリーズをどんどん読んでくれると思います。すべて読破したら71冊。大変な読書量になりそうですね。


かいけつゾロリのドラゴンたいじ (かいけつゾロリシリーズ 1)


『おしりたんてい』顔の形が「おしり」に見える名探偵!子供が夢中になる楽しい謎解き物語


『おしりたんていシリーズ』は、2020年12月時点でシリーズ累計発行部数がは900万部という大ヒット作品です。「フームにおいますね」が口ぐせのおしり探偵が、スルドイ推理で難事件をププッと解決していくという謎解き物語です。



おしり探偵は、IQ1104(いいおしり)という天才的頭脳を持っていて、必殺技は“お〇ら”。文字通り必殺技が炸裂して、事件解決に大いに貢献します。さらに、おしり探偵の宿敵は、怪盗U。ホームズでいうところのルパンの役割をしているのですが、頭の形が渦巻き状で、う〇こだとわかります(笑)。うんこドリルも大ブームになっていますが、子供はおしりやうんこが大好きです。おしり探偵もきっと気に入ってくれると思います。


一見下品な印象も受けますが、おしり探偵は、レディーに優しい超紳士。紅茶とスイートポテトで優雅にティータイムを楽しむ上品で優雅な探偵ですので、ご安心を。また、謎解きものですので、ちょっと頭を使って考える要素が含まれているのが親目線からのおススメのポイントでもあります。



おしりたんてい シリーズ1 むらさきふじんのあんごうじけん





字が大きく、セリフが吹き出しになっていることも多いので、とても読みやすいです。カラーのかわいいイラストも楽しいです。また、迷路があったり、○○を探せ!というページもあったり、物語に遊びの要素が取り入れられているので、飽きることがありません。シリーズ化されているので、気に入ったら次々読んでくれそうですね。


たいていの児童書は縦書きですが、こちらのおしりたんていシリーズは横書きになっています。漢字には全てフリガナが付いていますが、ワンコロ、ブラウン、マルチーズなどカタカナがたくさん出てきますので、カタカナは読めるようになってからの方がスムーズに読めると思います。


こちらのシリーズには、まんがコミックも発売されています)。漫画しか読まないというお子さんには、まずは、コミックからスタートし、気に入ってくれたら児童書に移行してみてはいかがでしょうか?


アニメコミックおしりたんてい1 ププッ コアラちゃん だいかつやく




『ほねほねザウルス』シリーズ・恐竜好きのお子さんにおススメの児童書


カバヤのお菓子のおまけ『ほねほねザウルス』が楽しい本になっています。恐竜好きのお子さんなら絶対気に入ること間違いなしの本です。


セリフの上に小さなイラストが書いてあって、誰が言ったセリフかわかるようになっています。漢字は全てフリガナ付きですが、「オレ」「ベビー」などカタカナが出てきますので、カタカナは読めた方がスムーズに読めると思います。


文字だけでなく、途中コマ漫画や迷路などを盛りこまれるなど楽しい工夫がされています。また、内容も面白い上に読むのに負担が少なく、低学年のお子さんなら、あっという間に読んでしまうと思います。


シリーズは2023年1月までに全27巻が発刊されています。


ほねほねザウルス (1) ティラノ・ベビーのぼうけん (ほねほねザウルス 1)


『ミルキー杉山のあなたも名探偵シリーズ』探偵気分が味わえる!小学生低学年向けの推理児童小説


ミルキー杉山という探偵が、名画盗難事件の犯人を探したり、行方不明の本や宝石泥棒をみつけたりするために、証拠をあつめ、考えていくという謎解き物語です。


ひとつのお話は、事件のあらましが語られる「事件編」と「解答編」に分かれています。事件編には、事件を解決するヒントがたくさん隠されているので、ただ読み流すのではなく、ミルキー杉山と一緒に推理しながら楽しく読むことができます。伏線に気づいたり、手がかりから謎を解き明かしたりなど推理小説の醍醐味が味わえます。


文中には難しい漢字は使われておらず、使われている簡単な漢字にも全てフリガナ付きですが、一、二など漢数字にはフリガナがついていません。また、イラストには漢字が使われていますが、そちらにはフリガナがついていません。イラストにもしっかりと事件のヒントが隠れているので、漢字を読む手助けをしてあげるよいでしょう。


イラストもたくさんあって文章も短いので、負担なく読めると思います。本の分量は、140ページ程度ありますが、たいてい、1冊の本に事件(物語)が2~3個入っているので、一つのストーリーは60ページ程度。分けて読むこともできます。


2022年に30周年をむかえ、シリーズの24作目が発刊されています。また、25作目はガイドブックになっています。謎解きが好きなお子さんにおススメです。


もしかしたら名探偵 (ミルキー杉山のあなたも名探偵シリーズ)


『キャベ玉探偵』シリーズ・なぞなぞとギャクが楽しい児童書


キャベツビルの三がいにすんでいる、ゆでたまごがすきなキャベたまたんていの物語です。イラストが多くて文字も大きめで読みやすいです。


野菜の子どもが誘拐され、キャべたま探偵と、ゆかいな仲間達が事件を解決してくれます。なぞなぞやギャグが好きなお子さんにおススメ。漫画じゃない児童書でも面白い本があると知ってもらえるきっかけになりそうですね。


漢字はフリガナ付きですが、トマトちゃん、ダイコンけいぶ、カボチャはかせなど、カタカナ表記の野菜がたくさんでてきますので、カタカナが読めた方がスムーズに読めると思います。


2022年7月までにシリーズ第24弾が発刊されています。


キャベたまたんてい なぞのゆうかいじけん


活字デビューおススメ本5選・まとめ

漫画は絵から得られる情報が多く、読解力はそれほど必要とされません。読解力がないと、自分の解釈で読み間違えたり、読み飛ばしたりしてもそれに気が付かず、誤った情報をインプットしてしまうことがあります。読解力がないと国語力は伸びませんし、さらに他教科も伸び悩むことになるでしょう。


成績のことは別にしても、子供たちには、漫画だから、活字だからなど、形態にこだわることなく、本の中身を味わってほしいと思っています。活字で書かれた本にも、面白かったり、感動したり、自分の考え方や人生にも影響するような素晴らしい本がたくさんあります。そういう本を目の前にして、活字だから読まないと一蹴してしまったり、読んでも理解できなかったりするのは、とてももったいないと思うのです。


こちらの5選は、現在無類の本好きに成長したうちの子が、活字の本を自分で読むようになった時期に実際に好んで読んでいたものです。字が大きく、楽しい絵もたくさんで、読みやすいのはもちろん、冒険あり、笑いあり、謎ありといった子供が喜ぶものばかりですので、是非お子さんに紹介してあげてくださいね。




------------------
かいけつゾロリ 35周年スペシャルサイト | ポプラ社
『かいけつゾロリ』著者・原ゆたかさんがギネス世界記録に認定
ほねほねザウルス | カバヤ食品株式会社