小学生の失敗しないタイピング上達法・5つのコツ


小学校では、”正確に入力する”ことを目標に指導されますので、小学校のうちはタイピングが遅くてもそれほど不便を感じることはないかもしれません。


しかし、タイピングが速ければ、作業効率がアップするというのは事実です。パソコン関連の授業や課題提出もはかどり、学校がもっと楽しくなるでしょう。さらに、小学校を卒業し、中学、高校と年齢が上がるにつれ、どんどん作業効率アップが求められるようになります。将来のためにも、小学生のうちにできるだけタイピングスキルを磨いておいてほしいと考えている親御さんは多いのではないでしょうか?


しかし、学校での「情報活用能力」の授業はたいてい2週間に1~2時間程度、プラスαとして他の教科でやパソコンを使用することもありますが、タイピングの練習という観点からすると、たいていの小学生にとっては学校だけでは時間が足らず、上達のためには、家庭での練習がカギとなってきます。


そこでこちらでは、家庭で小学生がタイピングを上達させるためのコツについて紹介しています。あわせてタッチタイピング(ブラインドタッチ)を習得するためのコツについても紹介しています。


小学生・必ずタイピングが上達する!!スキルアップのコツ5選を紹介


皆さんが初心者のころを思い出して頂きたいのですが、たいていの人はタイピングが重要ってわかっていても、必要に迫られないと単調な練習などしないのではないでしょうか。


初心者の小学生なんてなおさら練習しそうにありません。


私が初めてパソコンを触ったのは中学生の時でした。パソコンクラブに入って、タイピング練習などをしましたが、クラブ活動でやっているだけではほとんど上達しませんでした。というのも、例えば、指の練習で『IIUUIIUU・・・・』など、、意味のない言葉をタイピングするのが本当につまらなくて、全く練習に身が入らなかったからです。


私がパソコンクラブを通して学んだのは、ただ量をこなせば効果があるというものではない、ということでした。特に、小学生に無理な練習はかえって逆効果となり、パソコンが嫌いになってしまう恐れもあります。


そこで、私は、自分がタイピングスキルを上達させていった過程を思い出しながら、当時小学3年生だったうちの子をサポートしていきました。現在6年生になりますが、当初の目標よりも高いレベルでタイピングができるようになりましたので、我が家で実践した方法について紹介して行きたいと思います。


以下に、小学生のタイピングを上達させるコツ5選をまとめています。




1.“自分専用”のパソコンでパソコンを好きになってもらう


習うより慣れろとよく言いますが、まずは子供にパソコンを使ってもらい、慣れてもらうことが必要です。そのためにもまずは、パソコンに興味を持ってもらう、好きになってもらうことが大切です。


そのためには自分専用のパソコンが効果的。”自分だけ”というのは、子供にとって魔法の言葉のようですね。おもちゃ感覚でどんどん使ってくれるようになると思います。


しかし、パソコンに慣れすぎてしまうと問題も起こります。例えば、何時間もゲームばかりしたり、YouTubeを見続けたりする恐れもあります。そのためにも、子供にパソコンを使わせるときは、まずルールを決めておきましょう。具体的には、1日に〇時間まで、就寝時間の〇時間前にはパソコンを閉じる、などといった約束を決め、子供にも納得させておくことが大切です。


子供が約束を守れないという場合は、Windows10などペアレンタルコントロール機能のあるOSを搭載したパソコンであれば、使用可能な時間帯などを制限できます。さらに、フィルタリングサービスを利用し、子供にとって有害なWebサイトをブロックしておけば、さらに安心ですね。


Yahoo!きっずなどの子供向けの検索エンジンでは、子供に有害な情報が含まれていないかを事前に確認してから表示するという独自の仕組みを取り入れています。最初に開かれるページとして設定しておくとよいでしょう。


我が家では、3年生の時に自分専用のパソコンを準備してあげました。それまで、視力低下やネット上のトラブルが心配で、子供に携帯電話、スマホはもちろん、ゲーム機すら与えていなかったため、何もなしという状態から、突然自分専用パソコンを持つことができたのは、すごくうれしかったようです。慣れていないタイピングでも一生懸命頑張って、インターネットで検索したり、ファイルを作成したりしていました。


問題は費用対効果です。パソコンはおもちゃとしてはなかなか高価なものです。また、せっかく買っても、パソコンよりも楽に使えるスマホやゲーム機などに慣れているお子さんは、ちょっとめんどくさいパソコンに興味を示さないという可能性もあります。


まずは、家族が使用していたお古やリサイクル店の中古、廉価パソコンなどを子供用として準備するとよいかもしれません。


お古や廉価版であっても子供にパソコン一台を与えるのは贅沢だと思われる場合は、慌てて購入する必要はありません。現在では、GIGAスクール構想が本格的にスタートしています。ほとんどのお子さんが学校から自分専用のパソコンを貸与されるので、それを待っていてもよいでしょう。


GIGAスクール構想とは、学校において、子供1人1台のパソコンやタブレットの端末、高速大容量の通信ネットワークなどのICT環境を整備・活用することで、教育の質を高めようとする構想のことです。学校によってパソコン貸与時期が異なるかもしれませんが、早い学校だと一年生から、遅くてもローマ字を学習する3年生くらいから貸与が始まると思われます。いつから貸与が始まるのか、どのくらいの頻度で家に持ち帰ってよいかなど学校に相談してみてください。





2.パソコンは、目に付くところに置いておく


子供あるあるかもしれませんが、普段から目に付くところにおいてないものはすぐに忘れてしまいます。うちの子の場合、ものすごく繰り返し読んでいたお気に入りの本、ものすごく使っていたおもちゃなど、かたづけてしまったら、それっきりになってしまうことが多いです。


パソコンも同様のようで、一度片付けてしまったら、触らなくなってしまうというお子さんもいるかもしれません。せっかく買ったのに使わなくなったという方は、パソコンは普段から目につく場所に置くことをお勧めします。


我が家の場合は、パソコンの指定席はリビングの棚でした。目に付くととりあえず触りたくなるようです。


3.上手な人がタイピングしているところを見せる。タイピング競争も効果的◎


上手な人がタイピングしているところを見せるのはかなり効果的です。タッチタイピング(ブラインドタッチ)しているところなんて見せたら、おお~~~~。なんか、かっこいいーー!!って喜んでくれます。いずれはこれくらいの速さで打てるようになろうという具体的な目標にしてもらえるのもいいですね。


うちの子の場合は、ちょっと負けず嫌いなところがあるので、お母さんのタッチタイピング(ブラインドタッチ)を見た後、こっそり練習して、自分の名前の高速タイピングを披露してくれました。そして、名前の早打ち対決です!!


親子でタイピング対決もいいかもしれませんね。うちの場合、6年生の春には、お母さんとの対決では物足らなくなるほど上手になって、クラスのタイピング名人と競争していました。


4.子供が好きなパソコン作業を探そう 毎日短時間コツコツ練習が効果的


タイピングスキルを上げるためには、いやいや長時間練習するよりも、毎日短時間、コツコツ続けていくことが効果的です。そのためにも子供が楽しいと感じる方法がベスト!!楽しいと自然と長続きしますし、飲み込みも早くなります。


自分のことを振り返ってみると、タッチタイピング(ブラインドタッチ)ができるようになったのは、パソコンを使う頻度が増えた大学生以降でした。練習したわけではありませんが、友達とのメールのやり取りが楽しいな~と思っていたら、いつの間にかできるようになっていました。比較的短めの文章を継続的にタイピングするメールは、楽しくタイピングを上達させるよい方法だと思います。


残念ながら、うちの子の友達は、スマホでメール派でした。スマホや携帯を相手にパソコンメールだと返信スピードの感覚が違う、ほぼ毎日学校で会ってる、などの理由でメル友になってもらうのはちょっと難しかったです。


しかし、私が思いもよらなかったものでパソコンを使う機会が増えました。それは、”パワーポイント”。学校で少し使ったことをきっかけに”パワーポイント”の楽しさを知り、家でも自主的に使うようになりました。パワーポイントも短いテキストをたくさんタイピングしますので、使っているうちにいつの間にかタイピングが上手になっていました。


楽しくパソコンを使用する方法を見つけると、知らない間にタイピングスキルも上がっていると思います。メールやパワーポイントなど、試してみてください。




5.楽しいタイピング練習ゲームで、タッチタイピング(ブラインドタッチ)をマスターしよう


タッチタイピング(ブラインドタッチ)ができるようになるためには、ホームポジションに手を置き、正しい指使いでタイピングする練習を繰り返すことです。最初はキーボードを見ながらでかまいません。速く打つことよりも、正確に打つことを目指しましょう。また、タッチタイピング(ブラインドタッチ)をしなくちゃと無理することは全く必要ありません。このような練習を繰り返していれば、いつの間にかできるようになっていきます。そのためにも 子供にとって楽しい方法を探しましょう。


タイピング練習の繰り返しには、子供が大好きなゲームが最適です。RPGのようにバトルしながら、物語をすすめていくもの。早打ち(早撃ち)でバトルするもの。真面目な子におすすめのコツコツ練習できるタイプのものなど多数あります。


どのタイプを選んでも、結果を数値としてフィードバックしてくれるので、上達した!!という達成感が得られます。


選ぶときに有料版と無料版で迷われる方が多いかもしれません。その違いはなんでしょうか?


有料のものは、適切なステップで練習ができるように構成されているため、遠回りすることなくスキルアップが目指せます。また、飽きずにタイピング練習が続けられるよう楽しい工夫がたくさん施されています。一つのソフトで完結できるというのが大きなメリットです。


無料のものは、超初心者向けから上級者向けのものまで多数あります。ただし、有料のものと違って、初心者が超上級者になれるようなステップ練習を構成しているものは少ないようです。また、無料ゲームは比較的シンプルなつくりなので、飽きっぽいお子さんは上手になる前に興味をなくしてしまったという場合も多いようです。


そのため、この○○ゲームひとつで初心者から超上級者なったという人は珍しいかもしれませんが、複数の無料ゲームを駆使して超初心者からタイピング上級者になるというのは十分可能です。


いろいろ試して、是非子供のお気に入りを見つけてくださいね。



まとめ

日本はICT教育後進国と言われていましたが、現在は、GIGAスクール化によりICT教育改革が急速に進められています。私たちが小学校の頃と比較すると子供が学ぶべきことはずいぶんと変わってきているようですね。


プログラミング学習やタイピングのスキルアップなど様々な家庭学習について、下記のような記事を紹介しています。是非、ご覧ください。