小学生がプログラミング教室・講座を選ぶための5つのポイントとは?


NECパーソナルコンピュータ株式会社による「子供のプログラミング学習およびパソコン使用実態に関する調査」によると、子供にプログラミングを学ばせたい意向は保護者全体の4割。習わせたいものランキングでは、「プログラミング学習」が7位という結果になっており、『プログラミングを習わせたい』と考えている方が多いことがうかがえます。


「子供のプログラミング学習およびパソコン使用実態に関する調査」概要
調査地域:全国
調査対象:小学生の子供がいる保護者 8,626名(子供10,669名)
調査時期:2019年12月18日(水)~12月20日(金)
調査方法:インターネット調査


この需要の高まりに対応して、プログラミング教室・講座もどんどん増えているように思います。選択肢がたくさん増えるのは嬉しいですが、どれがいいのか迷うこともあります。


そこで、こちらでは、プログラミング教室・講座を受講する前に考えるべき5つのポイントについてまとめて紹介しています。





1.受講スタイル: オンライン・通信講座 or 対面受講タイプ


プログラミングはパソコン一台あればできるので、オンライン講座が豊富にあるのが特徴です。近くに教室がない、習い事や部活動など忙しくてなかなか教室には通えない、という場合はオンラインが続けやすいでしょう。


最近、オンラインを導入検討する学校や会社が増加し、今後ますます増加する傾向にあります。将来を見据えて、今からオンラインに慣れておいても損はありません。ただし、パソコンを用いて意思疎通を図るため、オンライン講座は、低学年などパソコン操作に慣れてない場合には不向きです。



対面タイプの講座のメリットは、自主学習をする力が育つことです。多くのプログラミング教室は、家庭とは違ってマンツーマンではありません。そのため、自分から考えたり、自分から質問できるようになるなど、自分から行動を起こす機会が増えます。また、同じ教室の子供同士でプログラムを見せ合ったり、分からないところを教え合ったりなど交流できます。お友達と仲良くなれば、楽しく続けられるというメリットもあります。


下記に、それぞれのメリットとデメリットを整理しました。お子さんの適性を考えながら検討してみてくださいね。


オンライン・通信講座・まとめ
メリット
・好きな時間に好きな場所で受講できる(時間の無駄がない。送迎不要。)
・対面受講タイプと比較すると受講料が安いことが多い。

デメリット

・パソコン購入、動作環境設定など初期の環境を整えるのが大変
・低学年対象の講座が少ない


対面受講・まとめ
メリット
・わからないことは先生に直接指導してもらえる
・お友達と楽しく通える
・低学年対象の講座が多い
・(パソコンがレンタル可なら、パソコンを購入しなくてもよい)

デメリット
・オンライン・通信講座と比較すると受講料が高いことが多い。
・送迎などが必要
・近くに教室がない場合は通えない





2.期間: 短期 or 長期


長期講座の場合は、入学金や材料費などの初期費用がかかる場合が多いです。続くかどうか心配な場合は、まずは短期講座から検討してみる方がよいでしょう。


長期講座は、適切なステップで練習ができるように構成されているため、遠回りすることなくスキルアップが目指せるというメリットがあります。将来、プログラマーになりたいとかゲームを作りたいという具体的な目標を持っている、プログラムに興味があるなどの場合は長期講座が適しているでしょう。






3.対象年齢&レベル 


長く続けるためにも、受講前に対象年齢やレベルを確認しておきましょう。簡単すぎたら飽きてしまうかもしれないし、難しいと嫌になってしまうこともあります。その子に合った講座を選択するようにしましょう。


講座は、おおまかに低学年向け、中高学年向けの二つに分けられます。講座によっては、低学年から高学年に向けてステップアップしていくものもありますが、中には、低学年のみ対象、中高学年から受講可などの講座もあります。





4.受講内容: ゲーム・アプリ作り or ロボット作り

プログラミング講座といっても学習内容が異なります。
大きく分けるとゲーム・アプリ作り/ロボット作りの二つに分かれます。


パソコンのマウスやキー操作にある程度慣れている必要があることから、ゲーム・アプリ作りを学ぶ講座は、対象年齢が高めの設定になっていることが多いです。






パソコンのキー操作に慣れてなくても取り組めるロボット作りを学ぶ講座は、対象年齢が低いものから高いものまで様々です。中には、年長さんから受講できる講座もあります。もちろん、レベルアップして高学年まで続けることもできます。中には小学校卒業後も続けられる本格的なロボット講座もありますので、お子さんと興味に併せて選択してみてくださいね。




5.受講費用



プログラミング教室にかかる費用として(もちろん講座によりますが)、入学金、受講料、教材費などを事前に確認する必要があります。


入会金は必要なところと不要なところがあります。受講料は、数千円から中には2万円近くするものまで幅がありますが、一般的にはオンラインと比較すると対面式の方が高くなっているようです。


ロボット教室を選択した場合は、教材費ががかかると思っておいた方がいいでしょう。ロボット作りには基板やセンサー、部品などの材料が必要なので、教材費が高くなりがちです。講座によって違いがありますが、長期講座の場合、初期費用3万から5万円程度というところもあります。


ゲーム・アプリ作りは、パソコン一台あれば大丈夫なので、既にパソコンをお持ちの方は、初期費用が安く抑えられます。その他、iPadやパソコンを持っていない場合、レンタル料を支払えば貸与してくれたり、講座によっては施設使用料などかかるところもあるようです。


プログラミング講座の費用・まとめ
入会金:
0円から~20,000円
受講料:月々4,000円から20,000円(月払い、年払い、コースごとに一括払いなど)
教材費:0円~50,000円(ロボットやブロックなど、一括払いやレンタルなどがある)
その他:iPadやパソコンのレンタル料、施設使用料など
ほとんどの講座が無料体験レッスンを実施しています。また、通信講座の場合、無料資料がもらえます。


面白そうと思ってみても、オンラインの学習が合わなかったり、難しそうと思っていても実際はすごく面白かったり……体験してみないとわかならいことも多いと思いますので、受講前には、無料体験レッスンの受講をお勧めします。


最後に

小学校の頃から、本格的なプログラミングスキルを身につけておけば、アプリを開発したり、プログラマーになってゲームを開発したりするなど、将来の活躍の幅を広げてくれるでしょう。


プログラミング未経験の方にはプログラミングを難しいものと感じ、受講を敬遠してしまいがちかもしれませんが、ほとんどの講座でお試し体験が実施されています。無料で、実際にレッスンを体験したり相談したりできますので、お子さんに合った講座を選んでみてくださいね。






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子供のプログラミング学習およびパソコン使用実態に関する調査